消費者庁では、高齢者の事故防止の取組を進めるため、厚生労働省「人口動態調査」の調査情報及び東京消防庁「救急搬送データ」を基に高齢者の事故の状況について分析を行いました。

高齢者の事故のうち、「不慮の溺死及び溺水」による死亡者は、年々増加傾向にあります。これらの多くは「家」、「居住施設」の「浴槽」における入浴中の事故であり、11月~3月の冬季に多く発生しています。これから寒くなる季節は、特に注意が必要です。

入浴中の事故は、持病がない場合、前兆がない場合でも発生するおそれがあります。特に高齢者の入浴中の事故は、発生すると入院が必要な中等症(生命に危険はないが、入院を要する状態)以上になる割合が非常に高く、事故の予防が重要です。そのためには、高齢者の方本人が注意するとともに、家族の方など周りの方も一緒になって事故を防止することが大切です。

11月26日は「いい風呂」の日でした。この機会に入浴習慣をもう一度見直してみましょう。入浴中の事故を防止するために、特に以下の点について確認しておきましょう。

 

入浴中の事故を防ぐための注意ポイント

(1)入浴前に脱衣所や浴室を暖めましょう

暖かい部屋から、温度の低い脱衣所、浴室内に入ることで血圧が上がり、その後、温かい湯に入ることで血圧が低下します。この急激な血圧の上がり下がりを抑えるために、入浴前には脱衣所や浴室を暖め、部屋との温度差をなくすことが大切です。浴室や脱衣所に暖房がある場合は利用し、入浴前に室温を上げておきましょう。暖房設備がない場合は、湯を浴槽に入れるときにシャワーから給湯すると、蒸気で浴室の温度が上がります。浴槽のふたを外しておくことも良いでしょう。脱衣所等で暖房器具を使用するときは火事や熱傷に気を付けましょう。

 

(2)湯温は41度以下、湯につかる時間は10分までを目安にしましょう

湯につかる時間は10分までを目安にし、長時間の入浴は避けましょう。また、目安として41度以下の湯が推奨されているので、湯はあまり熱くしないようにしましょう。

 

(3)浴槽から急に立ち上がらないようにしましょう

入浴中には湯で体に水圧がかかっています。その状態から急に立ち上がると体にかかっていた水圧がなくなり、圧迫されていた血管は一気に拡張し、脳に行く血液が減り、脳が貧血状態になることで一過性の意識障害を起こすことがあります。浴槽内に倒れて溺れる危険がありますので、浴槽から出るときは、手すりや浴槽のへりを使ってゆっくり立ち上がるようにしましょう。

 

(4)食後すぐの入浴、またアルコールが抜けていない状態での入浴は控えましょう

食後に血圧が下がりすぎる食後低血圧によって失神することがありますので、食後すぐの入浴は避けましょう。 また、飲酒後の入浴は、入浴中の事故発生に影響があると考えられます。飲酒後、アルコールが抜けるまでは入浴しないようにしましょう。 

 

(5)精神安定剤、睡眠薬などの服用後の入浴は危険ですので注意しましょう

体調の悪いときはもちろんのこと、精神安定剤、睡眠薬等の服用後も入浴は避けましょう。 

 

(6)入浴する前に同居者に一声掛けて、見回ってもらいましょう

入浴中に体調の悪化等の異変があった場合は、周囲の人に早期発見してもらうことが重要です。そのためにも、入浴前に周囲の方に一声掛けてから入浴するようにしましょう。

 

詳しくは、下記ホームページをご覧ください。

消費者庁ウェブサイト(外部サイトへリンク)

 

問合せ先

那須烏山市消費生活センター ☎0287-83-1014

※土・日曜日及び祝日の相談は「消費者ホットライン☎188(局番なし)」までお願いします。