昨年度は、魚に寄生するアニサキスという寄生虫により激しい腹痛や嘔吐を引き起こす食中毒が最多となりました。気温の上がる夏期は食中毒が発生しやすくなりますので、注意しましょう。

家庭での食中毒予防

食中毒予防の3原則は「食中毒菌を ①付けない ②増やさない ③やっつける」です。

食品購入のポイント

・消費期限等を確認し、新鮮な物を購入する。

・肉汁や魚等は水分がもれないようビニール袋に分けて包む。

・冷蔵や冷凍が必要な食品を購入したときはすぐに持ち帰る。

食品保存のポイント

・冷蔵や冷凍が必要な食品は、すぐに冷蔵庫・冷凍庫に入れる。

・冷蔵庫の詰め込みすぎに注意する。

・表示されている保存方法を守る。

・肉や魚はビニール袋や容器に入れ、冷蔵庫の中の他の食品を汚染しないように注意する。

・冷凍、冷蔵しても細菌は消滅しないため早めに使い切る。

調理と食事のポイント

・生肉に使った包丁やまな板は、できる限り他の食材と分け、調理済みの食品が触れないようにする。

・生野菜はよく洗ってから食べる。

・加熱は十分に行う。特に揚げ物や焼き物は、中心部まで十分に加熱されているか確認する。

・調理後は室温に長時間置かない。残った食品は早く冷えるよう小分けにして保存する。温め直す時も、十分に加熱する。

・室温での解凍は食中毒菌が増える可能性があるため、凍結してある食品は、冷蔵庫の中や流水、電子レンジで解凍する。

・お店やバーベキュー等で肉を焼くときは、生肉を扱ったトング・箸で、焼きあがった肉等の食品をつかまない。

器具や手の消毒のポイント

・調理前や食事前には必ず手洗いをする。魚・肉・卵を取り扱った後、盛り付けの前にも手洗いをする。

・動物に触れた後やおむつ交換後、嘔吐物の処理後も手洗いをする。

・包丁やまな板、布巾等は使用後すぐに洗う。洗った後、塩素系の消毒液や熱湯等で消毒し、しっかり乾燥させる。

・湿っていると菌が増えるためスポンジ、たわしも乾燥させる。

 

食中毒の予防のために

 食中毒は、肉の生食や不十分な加熱での喫食、動物とのふれあい後の不十分な手洗い等が原因で発生します。特に子どもや高齢者で抵抗力の弱い人は十分に注意しましょう。

カンピロバクター

・鶏肉の生食や加熱不十分な調理が主な原因です。例)鶏タタキ等

・潜伏期間は1~7日間で、症状は下痢、腹痛、嘔吐等で、1週間程で治癒するが、抵抗力の弱い人は重篤化する可能性があります。

腸管出血性大腸菌(0157、0111等)

・わずかな菌数でも発症することがあります。

・生肉や加熱不足の肉、生野菜、浅漬け、井戸水等が原因です。

・症状は、下痢、腹痛で、重篤例では死亡例もあります。

アニサキス

・アニサキス幼虫が寄生している生鮮魚介類を生で食べることで、激しい腹痛や吐き気を生じます。

・潜伏期間は約8時間なので、魚を食べて8時間以内に激しい腹痛がある場合は感染を疑う必要性があります。

・酢、塩、わさび等をつけてもアニサキス幼虫は死滅しません。

・60℃以上の加熱やマイナス20℃以下で24時間以上の冷凍により、アニサキスを死滅させることができます。

・新鮮な魚を選ぶ。丸ごと1匹購入した際は、速やかに内臓を除去する等、目視で確認し、アニサキス幼虫を除去する。

野生鳥獣肉(ジビエ)

イノシシ、シカの肉や内臓を生で食べると、E型肝炎ウイルスに感染するリスクがあります。E型肝炎は劇症化し死に至る危険性もあり、寄生虫への感染も報告があるため、十分に中まで加熱しましょう。

 

問合

県県北健康福祉センター ☎0287-22-2364