指定文化財

藩政心得三十か条

市指定有形 古文書

 

115 藩政心得三十か条(表紙)115 藩政心得三十か条

 烏山城大久保常春が就任当初の享保11年(1726)9月、藩政推進上の心得ともいうべき基本方針を30か条にまとめ、江戸藩邸から在所の家老に指示し、役人・藩士が遵守するように訓令した文書の控です。指針の最初の部分で、「地方じかたにかかわる役人は相互に十分協議し、むやみに権威をかさに着て農民に強い、民意を離反させてはならない。また、年貢の徴収など先の城主稲垣氏が定めた施策に不都合な部分があっても急に変更してはいけない。はじめから農民を甘やかすと増長するので徐々に改めていくのが上策である。」などと硬軟両用の対応を指示しています。このような「藩政心得はんせいこころえ」30か条は、城主常春の幕府中枢での豊富な行政経験と烏山領の実情に基づく理想的な藩体制整備を意図した訓令で、その後の烏山藩政の規範となっていった点で貴重な文書といえます。

指定番号:第154号

  • 指定年月日:平成24年3月22日
  • 所在地:那須烏山市中央
  • 所有者・管理者:個人/那須烏山市

 

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