指定文化財

木造 地蔵菩薩立像

市指定有形 彫刻

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 本像は、正光寺北側に位置する清水地蔵堂の地蔵菩薩で、通常は清水地蔵尊と呼ばれています。寛永5年(1628)、僧良俊開基の善勝院は、明治初年に廃寺となりました。地蔵堂は、旧興野小学校校地拡張のため現地に移転され、字の講が引き継いで現在に至っています。本像は、桧材による寄木造です。玉眼嵌入、錆下地に金泥仕上げとしています。(現状は、頭部等一部後世の補修により塗りこめられています)技法は頭体部ともに前後二材、三道下で割矧、両肩さがりから地付部にかけてと両足に別材を矧ぎます。着衣部は全面に(袖内までくまなく)雷文らいもんや花形文が細かく金泥で描かれています。光背、台座等も当初のまま残っています。洗練された優美さと装飾性に富んだ尊像であることから、室町時代における中央仏師の作と考えられます。

  • 指定番号:第99号
  • 指定年月日:平成元年3月3日
  • 所在地:那須烏山市興野
  • 所有者・管理者:正光寺
  • 形状・寸法:像高76.5cm

 

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