木造 延命地蔵菩薩坐像
市指定有形 彫刻
本像は、正光寺本尊の木彫坐像です。興野備中守が、長禄元年(1457)9月16日、当寺に勧請したもので、京都の大仏師法橋定朝の作と伝えられています。桧材、寄木造、玉眼嵌入、古色仕上げです。円相、白毫相を額下方に表します。着衣は裙、僧祇支、袈裟をつけています。左手は膝の上で蓮台の宝珠を持ち、右手は臂を曲げて人差指を伸ばし、他の指を曲げて持物(錫丈欠失)を持ち、結跏趺坐します。頭体部は奥行き深く、ひきしまった顔貌、肩幅広くがっしりした体形です。複雑にみだれた衣摺表現など手馴れた作技です。これらのことから、本像は室町時代の作と考えられます。光背・台座は江戸期のものと思われます。
- 指定番号:第9号
- 指定年月日:昭和37年3月8日
- 所在地:那須烏山市興野
- 所有者・管理者:正光寺
- 形状・寸法:像高42.2cm
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- 2022年12月2日
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