指定文化財

松倉山観音堂仏像

県指定有形 彫刻

9松倉山

 松倉山観音堂まつくらさんかんのんどうに5体の像があり、制作年代が(4)を除き、明記されている貴重な仏像です。これらの像はすべて観音であったらしく、右扉の裏面には、聖観音菩薩、十一面観音菩薩、千手観音菩薩、馬頭観音菩薩と記されています。

  1. 木造聖観音菩薩立像もくぞうしょうかんのんぼさつりゅうぞう 像高190.0cm 制作 応永おうえい2年(1395)                                 慶長18年(1613)の火災にあって全身焼け焦げ、両腕も欠損した痛々しい姿ですが、松倉山仏像群中最も原形を残しています。鎌倉末期の様式が見られます。
  2. 木造観自在菩薩立像もくぞうかんじざいぼさつりゅうぞう 像高182.3cm 制作 嘉吉かきつ3年(1443)                                 体頭部別木で左右に矧いでいる白木像です。室町中期の制作です。
  3. 木造十一面観音菩薩立像もくぞうじゅういちめんかんのんぼさつりゅうぞう 像高181.4cm 制作 嘉吉3年(1443)                               頭上仏欠、両腕前欠、大きな木取り、どっしりとした材質感があり、見ごたえのある作です。
  4. 木造十一面観音菩薩立像もくぞうじゅういちめんかんのんぼさつりゅうぞう 像高166.0cm 制作 江戸時代(推定)                               5体の中で墨書銘がないのは本像だけです。頭上仏欠、両腕の肘から先が欠損しています。
  5. 木造聖観音菩薩立像もくぞうしょうかんのんぼさつりゅうぞう 像高102.0cm 制作 天明てんめい2年(1782)                                 寄木造よせぎづくり玉眼ぎょくがん瓔珞ようらくをつけた彩色像です。

 

  • 指定番号:有第55号
  • 指定年月日:昭和33年4月25日
  • 所在地:那須烏山市大木須、芳賀郡茂木町山内
  • 所有者・管理者:長久寺/一乗院

 

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