学校給食(給食の目的・給食人数・給食費)
学校給食は、明治22年山形県鶴岡市(現在)の小学校で貧困児童を対象に行われたのが始まりです。
那須烏山市の学校給食は、昭和29年に烏山小学校で完全給食が開始されました。昭和40年に南那須村学校給食センターを開設、昭和45年に烏山小学校給食共同調理場を開設、昭和53年に烏山中学校学校給食共同調理場を開設、平成7年に南那須学校給食センターを新設移転し、平成24年9月には市内全ての共同調理場を統合した那須烏山市学校給食センターを開設し、市内全小中学校において完全給食を実施しています。
学校給食センターでは、安全安心で栄養バランスのとれたおいしい学校給食を市内の小中学校に安定的に提供するとともに、那須烏山市産のお米や野菜などを給食に取り入れて地産地消を推進するなど、成長期にある児童生徒の心身の健全な発達に資するよう努めています。
また、食物アレルギーをもつ児童生徒へは、「食物アレルギー対応手引書」に基づき、「乳・卵」を除いた専用給食の提供や、使用食材中のアレルギー表示がされた詳細な献立表の配付を行うなど、保護者、学校と連携して対応しています。
そのほか、児童生徒が食に関する正しい知識と望ましい食習慣を身に付け、生涯にわたって健やかな体と豊かな人間性を育んでいくための基礎が培われるように、学校と連携した「食に関する指導」の充実にも取り組んでいます。
学校給食の歴史
明治22年 | 山形県鶴岡市(現在)の小学校で、お弁当を持ってくることのできない子どもたちのため学校で調理した食事を提供したのが始まりです。当時の給食は、おにぎり・焼き魚・漬物でした。 |
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昭和7年 | 学校にお弁当を持ってくることのできない子どもや、体の弱い子を救うために、全国各地で国庫補助による給食が始められました。 |
昭和18年 | 戦争で食べ物が少なくなり、給食が中止されました。 |
昭和21年12月24日 | 戦争が終わり、食べるものがなく栄養不足の日本の子どもたちをみて、外国から粉ミルクや缶詰、小麦粉が贈られてきました。それにより戦争のため中止していた給食を再開できました。この物資の贈呈式は12月24日に行われましたが、冬休みに入っていたので1か月後の1月24日が給食記念日となり、30日までの1週間が全国学校給食週間となりました。 |
昭和29年 | 烏山小学校で完全給食が開始されました。 |
昭和40年4月1日 | 南那須村学校給食センターが開設されました。給食対象人数は3,163人(小学校10校・中学校2校)、給食費は小学生550円・中学生600円・教職員600円でした。 |
昭和45年 | 烏山小学校給食共同調理場が開設されました。 |
昭和53年 | 烏山中学校学校給食共同調理場が開設されました。 |
昭和53年 | 南那須学校給食センターで、米飯給食が実施されました(週2回)。給食費は小学生2,700円・中学生3,300円でした。 |
昭和59年 | 米飯給食が週3回(月水木)になりました。 |
昭和60年 | おにぎりの日給食が実施されました。 |
昭和61年 | 週1回「麦入り米飯給食」が実施されました(毎週水曜日)。 |
平成7年4月 | 南那須学校給食センターを新設移転しました。 |
平成12年4月 | 給食費は小学生4,300円・中学生5,100円になりました。 |
平成17年10月1日 | 南那須町と烏山町が合併し那須烏山市になりました。 |
平成19年4月 | おにぎりの日給食を廃止しました。旧烏山町の興野小学校・七合小学校の給食を給食センターで実施しました。 |
平成21年4月 |
興野小学校が閉校。七合小学校に統合となり給食を実施しました。 毎月第3金曜日は「ごはんの日」としました。 |
平成24年9月 | 市内全ての共同調理場を統合した那須烏山市学校給食センターを開設し、市内全小中学校において完全給食を実施しました。 |
令和4年4月 | 給食費は小学生4,600円・中学生5,400円になりました。 |
学校給食の目的
学校給食は学校教育活動の一環として位置づけられ、「学校給食法」で「学校給食の目標」として7つの目標が掲げられています。
学校給食の7つの目標
- 適切な栄養の摂取による健康の保持増進を図ること
- 日常生活における食事について正しい理解を深め、健全な食生活を営むことができる判断力を培い、及び望ましい食生活を養うこと
- 学校生活を豊かにし、明るい社交性及び協同の精神を養うこと
- 食生活が自然の恩恵の上に成り立つものであることについての理解を深め、生命及び自然を尊重する精神並びに環境の保全に寄与する態度を養うこと
- 食生活が食にかかわる人々の様々な活動に支えられていることについての理解を深め、勤労を重んずる態度を養うこと
- 我が国や各地域の優れた伝統的な食文化についての理解を深めること
- 食糧の生産、流通及び消費について、正しい理解に導くこと
学校給食を通じて、発達が著しい子どもたちが、生涯をとおして心身ともに健康に生きるための「望ましい食生活」を養うことが大切です。
学校給食の実施状況
那須烏山市では、那須烏山市学校給食センターで市内全小中学校(7校)の給食を調理しています。
令和7年4月現在提供食数
小中学校 | 児童生徒食数 | 教職員食数 | 児童生徒職員計 |
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江川小学校 | 113 | 18 | 131 |
荒川小学校 | 244 | 30 | 274 |
境小学校 | 48 | 13 | 61 |
烏山小学校 | 344 | 36 | 380 |
七合小学校 | 122 | 19 | 141 |
小学校計 | 871 | 116 |
987 |
南那須中学校 | 199 | 24 | 223 |
烏山中学校 | 292 | 34 | 326 |
中学校計 | 491 | 58 | 549 |
小中学校合計 | 1,362 | 174 | 1,536 |
年間給食提供回数
196回(令和7年度)
学校給食費
学校給食費は、学校給食法の規定により、学校給食の実施に必要な施設・設備の整備費、修繕料と人件費以外の経費を学校給食費として、保護者の負担としてます。
那須烏山市では、保護者に求める学校給食費を食物の材料費だけとしており、光熱水費や配送経費などは公費によってまかなっています。
令和7年度 | 月額(1食単価) | 徴収回数 | 年額 |
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小学校 | 4,600円(260円) | 11回 | 50,600円 |
中学校 | 5,400円(300円) | 59,400円 |
給食費の補助
那須烏山市では、保護者の経済的負担の軽減を図り、子育て世帯への家計支援を目的に、児童生徒1人当たり月額2,000円の補助を行っています。
また、高騰し続ける給食食材等の購入費の負担についても、給食費の値上げは行わず、価格高騰分について補助を行っています。
令和6年度 | 児童生徒1人当たりの補助額(年間) | 内訳 |
---|---|---|
小学校 | 39,444円 |
保護者負担軽減:月額2,000円×11回=22,000円 食材高騰対策:1食当たり89.0円×196回=17,444円 |
中学校 | 39,012円 |
保護者負担軽減:月額2,000円×11回=22,000円 食材高騰対策:1食当たり86.8円×196回=17,012円 |
献立について
主食、おかず、牛乳(200cc)の完全給食です。
学校給食では、1日に必要な栄養の約3分の1がとれるよう、また、成長期に大切な栄養である「カルシウム」は1日に必要な栄養の約2分の1をとれるように献立を考えています。
文部科学省の「学校給食実施基準」の栄養量に基づき、栃木県内で生産された食材を積極的に取り入れ、食品の種類を幅広く組み合わせることにより、食事内容の質の向上と栄養バランスを保つよう工夫しています。
1日の食事の3分の2は家庭での食事です。ご家庭でも野菜や牛乳、大豆製品、海藻類などを上手に食事に取り入れ、栄養バランスのとれた食事をすることが大切です。
児童生徒1人1回当たりの学校給食摂取基準
区分 | 基準値 | |||
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小学校(低)6~7歳 |
小学校(中)8~9歳 | 小学校(高)10~11歳 | 中学校12~14歳 | |
エネルギー | 530kcal | 650kcal | 780kcal | 830kcal |
たんぱく質 | 学校給食による摂取エネルギー全体の13~20% | |||
脂質 | 学校給食による摂取エネルギー全体の20~30% | |||
ナトリウム (食塩相当量) |
1.5g未満 | 2g未満 | 2g未満 | 2.5g未満 |
カルシウム | 290mg | 350mg | 360mg | 450mg |
マグネシウム | 40mg | 50mg | 70mg | 120mg |
鉄 | 2mg | 3mg | 3.5mg | 4.5mg |
ビタミンA | 160㎍RAE | 200㎍RAE | 240㎍RAE | 300㎍RAE |
ビタミンB1 | 0.3mg | 0.4mg | 0.5mg | 0.5mg |
ビタミンB2 | 0.4mg | 0.4mg | 0.5mg | 0.6mg |
ビタミンC | 20mg | 25mg | 30mg | 35mg |
食物繊維 | 4g以上 | 4.5g以上 | 5g以上 | 7g以上 |
表に掲げるもののほか、次のものについても示した摂取について配慮します。
亜鉛 | 2mg | 2mg | 2mg | 3mg |
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- ごはん:週3回(月曜日、火曜日、木曜日)那須烏山市産のコシヒカリを使用しています。月に1回、金曜日がごはんの日になります。
- パン:週2回(水曜日、金曜日)パンの日は麺(スパゲッティ、ラーメンなど)になることもあります。
- 牛乳:栃木県産牛乳が毎日出ます。200mlの紙パックです。
- おかず:決められた栄養量を満たすよう、いろいろな調理法で献立の多様化を図っています。また、栃木県産の旬の野菜を使用しています。
食器について
学校給食では、ポリエチレンナフタート(PEN)樹脂の食器を使用しています。PEN樹脂は、安全で着色しない材質で、キズがつきにくく耐熱性に優れ、リサイクルも可能な材質です。
食器の絵柄は、令和5年度から那須烏山市オリジナルの絵柄を使用しています。那須烏山市のイメージキャラクター3体「ここなす姫」「からすまる」「やまどん」のイラストと「なすからすやま」のカラフルな文字が、給食の時間をより楽しくしてくれます。
問い合わせ先
このページに関するお問い合わせは学校教育課 学校給食グループです。
那須烏山市学校給食センター 〒321-0522 栃木県那須烏山市大金120-1
電話番号:0287-88-2135 ファクス番号:0287-88-0618
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- 2025年4月21日
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