1. ホーム
  2. まちづくり・観光・産業
  3. 雇用・労働
  4. 企業の魅力発信事業
  5. 日本サンタック株式会社(企業の魅力発信事業 インタビュー動画・記事)

まちづくり・観光・産業

日本サンタック株式会社(企業の魅力発信事業 インタビュー動画・記事)

日本サンタック株式会社(那須烏山市藤田1181-145)洗剤・化粧品製造業

今回は、那須烏山市藤田地区の富士見台工業団地内に本社を構え、業務用洗剤、化粧品等の自社製品で業界トップシェアを誇る日本サンタック株式会社代表取締役社長の栗田岳郎様にお話を伺いました。

(1)日本サンタック

千葉県松戸市生まれの栗田社長。学生時代はバイクに夢中。
先輩のあっせん等で紹介されたバイトに明け暮れ、バイト代はバイクのパーツやガソリン代にすべてつぎ込むほど熱中していたそうです。

そんな栗田社長ですが、大学進学するにあたり勉強にも打ち込みました。手に職をつけたいとの考えから理系分野に進み、とりわけ化学の勉強に励まれたそうです。
受験勉強を乗り越え茨城大学に6年間通学することになります。「留年はしたけれど、納得するまで続ける。」ことを選択。
結果世代を超えて仲間が沢山でき、今でもいろいろな場面で交流を続けられているそうです。「同級生は先に卒業しちゃったけど、そいつらがいてくれたおかげで充実していたよ。みんなに今でも助けられてんな。」としみじみ。

(2)日本サンタック

そんな栗田社長率いる日本サンタック株式会社は間もなく創業50年。栗田社長は2代目の社長さんだそうです。

別の会社で働いていたところ、先代社長だった父に後継者として会社に入ってくれないかと頼まれ20年前に入社。その4年後に社長に就任し、8期目を迎えられました。「社長業は大変だからさ。ほんとはやりたくないんだけど。」と笑いながら話してくれました。

 

日本サンタック株式会社の業務内容は、業務用洗剤の総合メーカー。
厨房やクリーニング店などプロ用の洗剤、理美容のシャンプー・リンス等の製造・販売を行っています。

(3)-1日本サンタック(3)-2日本サンタック

日本サンタック製品勢揃

会社の目指すところは「あったらいいなを実現する」ことで、「今、ECが発達して家から出ずに欲しいものをほしいだけ買える時代になってきて、細かいニーズに別れてきている。お客様は、製品について80点で妥協しているように感じる。それを100点に近づけたいね。
少人数でもいい、最高の満足を届けたいよ。」と熱く語ってくれました。

企業として意識していることは
「営業にもよく言いうけど、出来ないって言うな。」と。

業務に関わるお客様からの要求は様々なので、
「それは難しいです。」
「出来ません。」
と言ってしまっては発展的な仕事に繋がらないので、まずは案件を持ち帰らせるようにしているそうです。

「私たちは洗剤作りと販売・運用のプロとして仕事を頂いていて、我々よりこの分野で秀でた人間は多くないはず。そのプライドがあれば中途半端な仕事は出来ない。お客様の要望に対しても本気で向き合って応えなさいといっているよ。」とのこと。

(4)日本サンタック

また、「与えられた仕事だけ見ると小さいんだよ。だけど、(鳥のように)上から物事を見てほしい。商品の製造が目の前の仕事だったとしても、作られた商品がどのように売られてどのように社会の役に立っているか考えることで本人も成長できるし、企業としても成長するんだよ。」

人より上に行きたいと思うなら、その視点は欠かさないようにするよう若い従業員には指導しているとのこと。
私達も見習いたい点だと感じました。

事業を行う上で大変なことは、同じものを作り続けること。
品質を変えず、コストも抑えながら作り続けるのは簡単ではないそうで、特に化粧品は品質管理が大変で、同じ工程・同じ材料で作っても同じようにできないことがあるようです。

(5)日本サンタック

 

昨今の社会的な状況で原材料費も高騰する中、配合などを変えざるを得ない場面も多く、成分的には同じものを作ったつもりでも使用感などが微妙に違うこともあるそう。
「中小企業の仕事はゲリラ戦。ゲリラ戦には負けはないが勝ちもない。終わりのない戦いをずっと続けるような辛さはあるよね。」と話してくれました。

また、現在、便利なオンライン上での取引も増えましたが、「人間と付き合うにあたって対面でコミュニケーションをとることの重要性はこれまでもこれからも変わらない。」と話す栗田社長。
コミュニケーション力をつけるために、人と会って話すことにお金と時間をもっと使うようにしてほしい。「今はほとんどできないけど、飲み会はこういう側面もあるよ。」と、同席してくれた若手社員の阿部さん(後述)に話す場面も。

(6)日本サンタック

会社の社員構成は、宮城工場も含め全員で18名。

20代5名、30代2名、40代3名、50代が7名と幅広い年代が働いていて、メーカーなので男性が多めだそうですが、女性も事務職で2名働いています。

「わが社は正社員のみ雇用している。パートやアルバイトは自分の仕事に責任を持って取り組むのが難しく、プロ意識も醸成されないことが理由。言われたことをやるだけの人材はわが社には必要ないな。」と熱を込めて話す社長。

求める人材像を聞いてみたところ「自分が1番だと思う人。もっとお金がほしい・美味しいご飯食べたいなど欲望を持っている人。そんな山っ気のあるやつに来てほしいよ。」

職種としては「新たにコスメの事業を展開するので、女性の営業職に本気で来てほしい!」とのことですよ。興味がある方ぜひ!

 

最後に若者に向けてメッセージを頂きました。

「世代間の苦労はあるが、おまえらはおまえらの世代で頑張れ!ってことですかね。日本は世界を見渡しても安全安心でとても豊かな国だと思います。
それを作り上げてきたのは先人たち。偉人でなくとも、そういう未来の日本のために影で努力してきた人もいることを忘れないでほしい。
最後に、大変な時期と良い時期は循環する。現在はコロナ禍で大変な時期にあたる。そういうときに力をつけておくこと。そして会社は景気が良いときは物を売れる人、景気が悪いときにはその状況を乗り越えられる人、いつの時代も人材を求めている。少しでも興味があったら気軽に話を聞きに来てほしい。」とのことでした。

(7)日本サンタック

多趣味の栗田社長、今はバイクから離れているそうですが、スノボ、ゲーム、飼い犬と遊ぶ、ネットサーフィン、特にYou Tubeは若い子に負けないくらい見ているとのこと。

そして若い社員と冗談を言い合ったり、日常的にコミュニケーションをとるが好きだとのこと。筆者の感想ですが、そうやって次の時代のビジネスチャンスを敏感に感じる感覚を養う訓練をされているのかなと思いました。とてもフレンドリーな栗田社長率いる日本サンタック株式会社、ご興味ある方はお話聞いてみることをオススメします。

 

栗田社長に続いて、入社2年目で製造部所属の阿部峻也さんにもお話を聞きました。

(8)日本サンタック

阿部さんは、生まれは宇都宮ですが中学校に上がる前頃から那須烏山に移住。
地元の高校卒業後に他の会社に勤務したのち、1年半程前に日本サンタック株式会社に転職しました。

趣味を尋ねると「バイクや車が好きでしたが、最近は感染症の影響もあり自宅でゲームなどをして過ごすことが多いです。栗田社長もゲームが好きなので、よくゲームの話で盛り上がりますよ。」とのこと。
学生時代は、中学校でサッカーに打ち込み、高校では免許を取得してバイクに夢中になりました。バイクに乗るためにアルバイトにも取り組んだそう。
「自分で働いてお金を稼ぐことの苦労を知ったことで、親への感謝と自立心を持つきっかけにすることが出来たと思っています。」と語ってくれました。

前職の所属部署廃止により退職を余儀なくされ、地元で働ける会社を探していた阿部さん。
転職活動を通じて日本サンタック株式会社と出会いました。
「洗剤は生活の中で使っていたものなので、どのように作られているか興味が沸いた。」と就職を決めました。
就職してみると皆さん気さくで、上下関係も厳しくないので仕事のしやすい環境だと思ったそう。

普段の業務について尋ねたところ「朝の清掃から始まり、製造部のメンバーで一日の流れを確認して作業開始になります。製品の製造のほか、梱包や配送に向けた積み込み、片付けを行い、就業前に次の日の作業内容を確認して一日が終わるイメージです。

現在化粧品部門も行っていますが、検査も厳しいので大変です。20キロほどのものを運んだりする仕事をしているので、体力的にも大変ですが、自分の作った製品の合格が出たときにやりがいを感じます。」と話してくれました。

(9)日本サンタック

最後に阿部さんから学生の皆さんにメッセージを頂きました。

「学生のうちからしておいたアルバイトが現在に活きていると感じています。
校則や家庭の事情にもよると思いますが、社会に出る前に経験しておいてもらえるとよいなと思います。」

栗田社長と阿部さんにお互いのことについて聞いてみました。

10日本サンタック

栗田社長から阿部さんに対しては「真面目にやっているのはよいけど、もっと遊びなさい。」とのこと。

阿部さんから見た栗田社長は「気さくな方で誰とでもコミュニケーションもとれるし、悪いところもしっかり伝えてくれる上司。」
「阿部!!…なんでもないけど呼んだだけ♪」といって毎日ちょっとした冗談を言ってくるんです。と笑って話してくれました。

2人の掛け合いの中からも、従業員を大切にする栗田社長の温かみと信頼関係が良く伝わってきました。
新規事業に挑戦する日本サンタック様の今後の活躍も楽しみですね。
貴重なお話を頂き有難うございました!

 

今回お話を聞かせてくださった日本サンタック株式会社様の詳細はこちら

URL: https://j-suntac.co.jp/

(文責 NPO法人クロスアクション R4.3取材)

 

問い合わせ先

このページに関するお問い合わせは商工観光課 商工振興グループです。

烏山庁舎1階 〒321-0692 栃木県那須烏山市中央1-1-1

電話番号:0287-83-1115 ファクス番号:0287-83-1142

メールでのお問い合わせはこちら

アンケート

那須烏山市ホームページをより良いサイトにするために、皆さまのご意見・ご感想をお聞かせください。
なお、この欄からのご意見・ご感想には返信できませんのでご了承ください。

Q.このページはお役に立ちましたか?
スマートフォン用ページで見る