是貞房浄因之図
市指定有形 絵画
この絵は、室町末期~江戸初期頃の作品と考えられます。描かれているのは親鸞の室玉日媛(九条兼実の娘で後の恵信尼)に供奉した池田是貞(法名 是貞房浄因)と伝えられています。ただし、恵信尼は玉日媛とは別人とする説もあります。江戸末期に法康寺が建立される際、茨城県上稲田(現笠間市)の西念寺から移されたものと言われています。顔つきは細線でていねいに描かれており、衣文線は太めの均一の線で描き、薄墨を用いて隈取りをつけ、無地の袖衣を墨の濃淡によって量感を表すなど、優れた人物像です。なお、唇には薄く朱彩が施され、手にしている数珠も一般的には黒または白線等が用いられますが、この図は弁柄を用いて赤く表現されている珍しいものです。
- 指定番号:有第4号
- 指定年月日:平成4年6月24日
- 所在地:那須烏山市鴻野山
- 所有者・管理者:法康寺
- 形状・寸法:紙本淡彩、縦56.5cm、横30.6cm
問い合わせ先
このページに関するお問い合わせは生涯学習課 文化財グループです。
南那須庁舎2階 〒321-0595 栃木県那須烏山市大金240
電話番号:0287-88-6223 ファクス番号:0287-88-2027
メールでのお問い合わせはこちらアンケート
那須烏山市ホームページをより良いサイトにするために、皆さまのご意見・ご感想をお聞かせください。
なお、この欄からのご意見・ご感想には返信できませんのでご了承ください。
- 2022年11月4日
- 印刷する