近年、自然災害(台風・大雪・猛暑・長雨)等により、農林水産関係への影響・被害は増加傾向にあります。災害による事業への影響を想定し、農業版BCPを事前に作成して備えましょう。また、農業の安定的な経営と自然災害への備えとして、農業保険(収入保険・農業共済)への加入について検討しましょう。
農業版BCP(事業継続計画書)
BCPとは、自然災害や感染症、大事故が発生した場合において、中核となる事業を継続させたり、可能な限り短時間で事業を復旧させたりするための方法、手法などをあらかじめ取り決めておく計画のことです。農林水産省では、農業者が自然災害などへの備えに取り組めるよう「自然災害などのリスクに備えるためのチェックリスト」と「農業版BCP(事業継続計画)」の様式を公開しています。農業経営にご活用ください。
収入保険と農業共済の案内
農業経営には、自然災害による収量減少や市場価格の低下をはじめ、様々なリスクがあります。このようなリスクに対して備えるために、収入保険・農業共済を検討しましょう。また、被害が発生した際には安全が確保されてから農地や施設の被害状況を確認し、写真の撮影や被害状況の詳細を記録しましょう。収入保険・農業共済の利用の際に必要になることがあります。
詳しい加入方法や、受取額、負担額などのご相談は、栃木県農業共済組合(NOSAI とちぎ)那須南支所へお問い合わせください。
那須南支所 〒321-0602 那須烏山市大桶2141-2 電話番号:0287-84-1711 ファクス:0287-84-1952
台風対策
1 農作業安全の確保
・台風が接近した時は人的安全を最優先とすること。
・気象庁の台風情報を確認し、台風の接近時や通過時は農作業を中断する。台風通過後は、安全を確保した上で農作業を再開する。
・熱中症対策として、高温下での長時間作業を避け、こまめな水分と塩分の補給や休憩を取るように心掛ける。
2 大雨対策
・大雨による冠水等が懸念されるので、排水路の点検を行い、浸水及び冠水時の速やかな排水に備える。
・ゴミや刈り払った雑草が水路を塞がないよう、事前に取り除いておく。
・大雨により浸水する可能性のある電気設備の防水対策を講じておく。
3 停電に備えた対策
・停電で使用できなくなる機器を事前に確認しておく。
・発電機を準備し、施設及び作業に必要な最低限の電力を確保する(ガソリン発電機等)。また、試運転を行い燃料を確保しておく。
・停電後、制御装置の設定が初期化される場合があるので、発電機を稼働後に動作確認する。
4 防風網・防鳥網・多目的防災網等の点検、補修
・網が飛ばされたり破られたりしないよう固定状況を点検するとともに、破損部があると強度が低下するので補修しておく。
・網目の細かい多目的防災網等は、網の外側に支柱等を立て棚線に固定する。
5 ハウスの点検、補修、補強
・被覆資材の破損部や固定が不十分なところがないか点検し、補修しておく。
・筋交いにより奥行き方向への倒壊を防止する。ハウスの肩部を引っ張り資材や、つっかえ棒で補強し、骨材の変形を防止する。
・使用していないハウスは、天井や妻面のビニールをはずして風を抜けやすくし、施設の損壊を防ぐ。
6 事後対策の準備
・台風による被害に備えて、速やかに回復措置がとれるよう、排水対策や施設等の修復、病害防除等の準備をしておく。
※作物ごとの対策については、国、県のホームページをご覧ください。
最新の気象・台風情報を確認
現在発表されている気象警報・注意報、台風情報については気象庁のホームページをご覧ください。また、栃木県農業防災LINEをご活用ください。