市に越してきた方 -田中勇人さん/移住者-
元々地域おこし協力隊になろうとは思ってなくて、会社員をやりながら転職先を探していました。たまたま渋谷でやっていた那須烏山市の協力隊募集イベントが面白そうだなと思って行った際、そこで職員さんたちと会って、この人たちとだったら一緒に働きたいなと思って応募しました。
なので、正直場所はどこでもよかったんです。
一緒に働きたい、ここで働きたいと思ったのが、たまたま那須烏山市で、それがたまたま協力隊だったという感じですね。
会社員をしていた2年前の夏ごろですかね、出勤しようと家を出たらめちゃくちゃ青い空が広がっていて。
で、こんな天気がいいのになんでやりたくもない仕事をしに会社に行かなきゃいけなんだって思って。
それで仮病をつかって会社へ休みの連絡をして、その足で埼玉県の熊谷公園へ行きました。
しばらく公園でぶらぶら過ごしていたらすごい幸せだったんですよね。公園のベンチに座りながら、こんな思いをするならもう辞めようと。
それで、会社員辞めて他の仕事をしようと思って転職を考えました。
東京のベンチャー企業でM&A(企業買収・売却)の営業をしていました。
東京に比べるとやっぱり寒い(笑)。あとは特に不便は感じないです。
いいところはやはり人。いろいろな団体の方と関わらせてもらって、何かと面倒見てくれたり良くしてもらっています。一緒に何かやっていると好きになっていきますよね。
あとは、自分が企画したイベントに市内の若い人たちが来てくれて。会ったこともないのに参加してくれた。それはすごく嬉しかったです。
いろいろありますが、国見ですかね。国見で見られる雲海の景色ももちろんいいですが、僕はあえて「ビジターセンター」をおすすめします!
ビジターセンターの展望台からの景色はめちゃくちゃいいです!行ったことのない人は是非行ってほしいです。
寒い!(笑) 寒さを気合で乗り切っています!すき間風とかヤバかったですね。暖房器もいろいろ揃えましたが、でストーブ2台、コタツは貰い物です。とてもありがたいです。助かっています。不便に感じるのは寒さくらいですかね。ただ、住めば慣れます。なんとかなります(笑)。
最初は普通の大手不動産会のアパートに住んでいました。でも、自分が100%管理できるところがほしかった。それができる場所を探していました。あと、街中がよかった。駅から近いところというのもよかった。東京から友人が来るとき烏山駅に近いほうがいいし、あと、街中でお酒飲んでも歩いて帰れるし(笑)。 家賃も最初のところは高かったので家賃を下げたかったというのもあります。
自分が所属するまちづくり課の職員さんが教えてくれました。以前から街中で家賃が安いところがあったら教えてほしいとお願いしていたので。
空き家は多いですけど、意外と住めるとこって少ないんですよね。情報も出てなかったり。賃貸より売買の方が多いですし。
引っ越したいと思ってからなかなか見つからなかったです。これは探してみて分かりましたね。もっとサクッと見つかるかと思ってました。
気兼ねなく集まれる場所にしたいですね。ゲームバーみたいなことがしたい。モニターを何台も並べてみんなで対戦したり、ボードゲームを囲んで飲食もできるような、オープンな場所にしたいです。ゲームはコミュニケーションのツールにもるので。
あとは、うちはWi-Fiも通っているし、普段からここでミーティングなんかもやっています。そういう場にも活用してもらえたらうれしいです。
猫もいるんで気軽に遊びにきてほしいです。
若者が自分らしくいられる場所を作りたい。勉強だけでなく、やりたいことができる場所。
デザイン業務とかもやっていますが、今後は少し教育分野のこともやっていきたい。まだ具体的には固まっていないけど、中学生や高校生向けにも何かやりたいですね。
若者の居場所づくりは継続してやっていきたいです。個人的にはプロゲーマーになりたい!それで田舎の子どもたちに夢を与えたいです。
何を妥協するかだと思います。どこを取るか、何を優先するか、そこをちゃんと自分で分かっていれば問題ないのではと。
例えば、交通の利便性なんかは東京の方がいいに決まってるし、給料も都会の方がいい。そこを重要視するなら都会ですよね。
でもそういうのが自分にとってそんなに重要でなければ、正直どこでも住める。
自分の中の優先順位をしっかり棚おろしできていれば、スムーズに移住できるんじゃないかと思います。
インタビュアーから一言
「この人たちと働きたい、ここで働きたい」と那須烏山市へやってきた田中さん。
市内の空き家を活用して自身も住んでいますが、以外と住める空き家が少ないなど、実際に家を探してみたからこそ分かる話も聞けました。
若者の居場所づくりを中心として活動していますが、若者が気軽にたまれる場が確かに少ないなと感じます。そういった中で、「若者が自分らしくいられる場所を作りたい」という想いに共感しました。
田中さんの「若者の居場所づくり」、これからも楽しみです。
- 2021年4月5日
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