市に越してきた方 -角田 梨紗さん/移住者-

市に越してきた方 -角田 梨紗さん/移住者-

那須烏山市に移住されたきっかけを教えてください。

 コトブキですね、彼の住む那須烏山市東原に嫁ぎました。英語を活かしたくて都内の旅行会社に勤めていましたが、東原から引っ越したことのない主人に出会って。彼は、海外にも行ったことない人です(笑)。

銀座のオフィスレディー梨紗さんと「東原っ子」のご主人・・・お二人のなれそめは?

 大学時代に知り合った都内の友人が那須烏山市大金出身でした。彼女が、市で地元と東京の友人を招いてキャンプパーティーを企画したんです、古民家「大木邸」にて。そこで、彼女の幼馴染だった主人と出会いました。

出会いは大木邸でしたか。初那須烏山市、どうでした?

主人の勤務先が線路沿い東京から烏山駅に着いて「コンビニも、何も無い…」と、春の車窓の田園風景以上に印象的でした~。
その後、JR烏山線にはよく乗りましたが、主人の勤務先が線路沿いでして。私は車窓から、主人は勤務先から、手を振って、手を振って、手を振って…(笑)。

のどかな恋の物語だ~。さて、いよいよ移住・・・不安や心配はなかったですか?

心配性ですが、不安はなかったです(断言)。留学時も、就職時も、1人の友達から友達の輪を広げてきて、栃木でも同じだろうなって。実際、主人を通じて色んな方と知り合うことが出来ました。
また、出身の岐阜市が、街といっても小さくて、住宅街の先は田園地帯、日本アルプスが見えて…里山に囲まれた那須烏山市と雰囲気が似ているかも。安心できて、静かで良いですよね。
ペーパードライバーで車の運転が心配でしたが、直ぐに慣れて、どこでも行けるようになりました。

都会から田舎へ、ギャップや困ったことはありますか?

角田 梨紗さん休日に何もすることがない…何して過ごそう?と(笑)。都会は、ちょっと外出すれば、習い事や美術館やイベントが沢山あります。でも、こちらではそういった機会が、刺激っていうか、かなり少ないですね。
電車が一時間に一本しかない…ちょっと少ないですよね。でも「致命的に困った、不便だ」って程ではない。車があれば、買い物、病院、何でも不便ではありません。休日も暮らし方次第、私も今は色々やってます!
ペーパードライバーで車の運転が心配でしたが、直ぐに慣れて、どこでも行けるようになりました。
寒がりで、冬、ちょっと寒いけど、まあ大丈夫です、ここが北限ですけど(笑)。
夏、ちょっと虫が多いかな?私、虫が大の苦手でして~(苦笑)

那須烏山市内で、お気に入りの場所はありますか?

花火ふとした瞬間、春とか秋とか、いいなあと感じますね。淡い桜、田んぼを染める黄色い菜の花、紅葉の山々…とてもきれいで。川が流れて、緑が豊かで、道路はのんびり。銀座にはない風景です!
主人は、「いかんべ祭り」の花火が観放題で、爽やかな風吹く自宅が大好き!ビールがはかどってます(笑)

現在のお仕事、今後の希望を教えてください。

市内のベンチャー企業でイベント企画運営会社勤務先は、市内のベンチャー企業でイベント企画運営会社です。飲食店も経営しています。まだ小さな会社ですが、若いスタッフは熱意があって。自分のキャリアや興味を活かせるし、出産を控える私に理解と配慮のある方ばかり。居心地良くて、楽しくやらせてもらってます。そんなアットホームな会社で、私が会社初の産休・育休を取得します。これを機会として、若い女性がより働きやすい環境を整えたいですね。

地域活動についても教えてください。

市民交流の場主人を通じて知り合った仲間と結成したglaboは、「寂しくなりつつある街をどうにか盛り上げたい」という想いで活動しています。月1回のgreen drinks(※注)を開催して、市民の交流の場を提供したり。口コミによってイベント参加者も増え、ようやく軌道に乗ってきました。メンバーの一部と「観光」に特化した別団体を結成し、市外・県外から那須烏山市を巡るモニターツアーを数回実施したこともあります。今後も、子育てしつつ、仕事しつつ、出来る範囲で、ちょっとでもまちのためになれば…って思ってます。

(※注)
green drinks…地域の活性化・課題解決について語り合う飲み会。世界中の都市、日本国内各地域で開催されている。那須烏山市ではglaboが主催し、地元のキーパーソンが集い、熱く、ときにはゆるく(?)意見交換する場となっている。どなたでも気軽に参加できます。

最後に、移住を考えている皆さんにメッセージをお願いします。

菜の花畑田舎特有の人間関係とか、刺激が少ないとか、田舎暮らしはちょっと癖があるかもしれません。でも、人間関係の問題って、どこに住んでもどんな仕事にも存在して、そして何でも苦労するのは最初だけですよね。自分で工夫したり、周りに助けてもらったり、後になれば笑い話になるものですよね。田舎の癖も、ポジティブに受け止めれば楽しく暮らせるはず。あまり堅苦しく構えず、気負わず、ちょっと軽く、余裕を持って臨んでもらえば、結果的に上手く行くんじゃないかな?って思います。

インタビュアーから一言

記念すべき、手探りの第1号インタビューを快く受けてくれた梨紗さん。「成り行きで~」と笑いながら、お互いを尊重するご主人と仲良くお暮らしです。そのうち、街中で外国人をガイドする姿が見られるかも?家族が増えたら、また取材させて下さいね。

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