那須烏山市は第二の故郷 大田原真さん

~趣味人の地 那須烏山~

近隣市町村の「いいとこどり」ができる地の利が良い場所で、自分だけのライフスタイルを追求

 

大田原 真 さん

■プロフィール

北海道出身。栃木県でパティシエとして長年従事。

現在は、興野直売所を拠点に洋菓子の製造・販売を行っている。

インタビュー1

大田原さんが那須烏山市に住み始めた経緯は?

 かつて旧南那須町でホテルやゴルフ場を経営する会社に勤務することになったのがきっかけです。そもそも栃木県にやってきたのは、10代の頃に小山市の会社に会社員として入社したことが始まりですが、その後パティシエに転身して南那須町で働くことになりました。

 南那須町の会社では、ケーキ・レストラン部門の他にもホテルのフロント業務やマネージャーとして幅広く仕事を経験しました。その後、西那須野、宇都宮、日光など栃木県内の色々なところでパティシエを続けて、平成22年頃に那須烏山市(旧烏山町)で一軒家を借りました。現在は、興野直売所で洋菓子の製造・販売を行っています。

長年パティシエとして活躍されている大田原さん。洋菓子作りを仕事にしたきっかけはありますか?

 幼い頃、一時期預けられていた家がケーキ屋さんだったんです。当時は、今以上にケーキは特別な食べ物だったので、子供心ながら「毎日ケーキが食べられる!」と心が弾んだのを覚えています。パティシエになったのはこの時の経験が影響しているのかもしれません。

インタビュー2

那須烏山市に10年以上お住まいとのことですが、生活するうえで悩みはありますか?

 今は興野の直売所で洋菓子を作っているのですが、地域の人からは直売所の後継者がいないと聞いています。若い人材を育成して事業を継承していければ良いのですが、そもそも若い人があまりいないみたいですね。直売所をうまくビジネス化して、地域の経済循環を活性化できればいいなと思うのですが…

農産物直売所は、地元の生産者が直接産品を販売しているので、生産者から消費者の手に渡るというストーリーがありますよね。もっと活気のある場所になったらなあと思います。

 それと、私が作った洋菓子は近隣にある何ヵ所かの直売所で販売しているのですが、地元の直売所だけの販売では数を売ることができません。自分で営業活動をして、同業者と競合しない範囲で販売できる所を拡大していきたいと思っています。

那須烏山市に住んで良かったと思うところを教えてください。

 那須烏山市は良いところだと思います。子供たちが独立した今、改めて老後のことを考えると住み続けたい場所だなと感じています。

 まず、立地が良いですよね。県庁所在地の宇都宮には1時間ほどで行けるし、東京にも日帰りで行ける距離で便利です。

 そして、日常生活で困ることはないです。田舎だけどスーパーやドラッグストアがいくつかあるし、衣料品も買える。買い物に不便は感じません。地元で足りないものがあっても近くの市街地に行けばたいていのものは手に入ります。病院もあるので安心です。働くところは、市内に限らず車でちょっと行けば選択肢はたくさんあります。温泉もすぐ近くにありますよね。このあたりはどうしても車社会のため、自家用車は生活必需品ですね。でも車があればそんなに不便ではありません。

 それと、那珂川の美しい景色は素晴らしいですね。自然が豊かで、山にも海にもすぐ行けます。私は趣味で釣りをするのですが、思い立ったら海釣りに行きます。最近はあまり行けていないけど、川でも海でも釣りを楽しめますよ。那須烏山市は、市街地や山、海にまんべんなくアクセスできて本当に魅力的だと思います。

 正直、那須烏山だけで生活の全てを完結させることはさすがに無理です。でも、地元で足りない部分は近隣のまちで補える。少し視野を広げて、周りの色々なものに目を向ければ総合的に利便性が良いところだと思うんです。

インタビュー3

那須烏山市に住んでいると近隣市町村の「いいとこどり」ができるということですね。

これから那須烏山市がどんなまちになってほしいと思いますか?

 「若い人の力を活かせるまち」ですね。今お世話になっている興野直売所もそうですが、農業にせよ商売にせよ、後継者がいないのが現状なんだと思います。

 今はコロナ禍で、リモートワークが推進されていますよね。これをチャンスと捉えて、若い人が移り住んで来るまちになればいいなと思います。そして、行政や地元の人たちには若い人がチャレンジすることを応援してほしい。長く地域に根付く人が来るようになるといいですね。そのためには地域の敷居を取り払ってオープンな雰囲気を作ることも重要です。

那須烏山市で暮らす中で、将来の目標などありますか?

 希望する方がいればお菓子作り教室を開いて、洋菓子作りを教えたいです。地域貢献ができればと思います。

市内で本格的なお菓子作り教室が開催できたら素敵ですね。参加してみたいです!

移住希望の方へメッセージをお願いします。

 タイトルをつけるとするなら、~趣味人の地 那須烏山~です。

 那須烏山市は生活の拠点に適しています。地の利が良いし、色々な趣味に対応できるこの地域の可能性は様々。釣りや家庭菜園、キャンプ、自転車などはもちろん庭でバイクをいじってそのままツーリングにくり出すのもいいですね。ライフスタイルに合致すればこんなに良いところはなかなかありません。

 

◆インタビュアーからひとこと

 穏やかな語り口の中にも、若い世代や那須烏山市の将来に対する熱い思いを感じました。

インタビュー中、「ここはいいところだよ」と力を込めて言っていたことが印象的でした。遠い北海道から縁あって那須烏山市にやってきた大田原さん。栃木県内の各所でパティシエとして仕事を続けてきた中で、那須烏山市で暮らすことを決めた理由の1つは「今思えば、故郷に似ている気がした」とのこと。那須烏山市が大田原さんの第2の故郷として心安らぐ場所でありますように。

 

インタビュー4

販売中の洋菓子の一部。甘さひかえめで嬉しい食べきりサイズ。

 

 

インタビュー5

那須烏山市特産の中山かぼちゃを使用したシフォンケーキ。かぼちゃの甘さがほんのり広がり、いくらでも食べられるおいしさ。

インタビュー6

那須御養卵のおいしさがギュっと詰まったプリン。固めの食感がたまらない。

 

 

 

問い合わせ先

このページに関するお問い合わせはまちづくり課です。

烏山庁舎1階 〒321-0692 栃木県那須烏山市中央1-1-1

電話番号:0287-83-1151 ファクス番号:0287-83-1142

メールでのお問い合わせはこちら

アンケート

那須烏山市ホームページをより良いサイトにするために、皆さまのご意見・ご感想をお聞かせください。
なお、この欄からのご意見・ご感想には返信できませんのでご了承ください。

Q.このページはお役に立ちましたか?
スマートフォン用ページで見る