縄文土器、土師器(中山地内出土)
市指定有形 考古資料
縄文土器:口径38cm、高さ42cm
昭和21年(1946)中山地区の白山平遺跡から出土しました。遺跡は、那珂川支流の中山川右岸の喜連川丘陵の一支丘上に位置します。この土器は、口縁部が隆帯による立体的な文様が施されています。口縁部下には沈線による波状の文様が施されています。縄文時代中期中葉の大木8a式と呼ばれる土器型式の系譜をあらわす特徴をもっています。なお、遺跡は昭和33年8月に宇都宮大学歴史研究会の発掘調査によって、平安時代頃の竪穴式住居跡2軒も確認しています。
土師器:口径19cm、底径7cm、高さ25cm、胴部最大径24cm
昭和20年10月に中山地区の内越地内から出土しました。詳細な出土地点は不明ですが、現在周辺は内越遺跡となっています。この土器は、これまで、弥生壺形土器とされてきましたが再観察の結果、古墳時代前期(4世紀)の土師器甕であることがわかりました。口縁部が半分以上欠落していますが、それ以外はほぼ完全な平底甕です。口縁部はヨコナデ調整であり、胴部は外面ハケ調整、内面が丁寧なヘラナデ調整が施されています。市内において、古墳時代前期の土師器で器形のわかる資料は極めて少なく、この地域の古墳時代のはじまりを知ることの出来る貴重なものです。
- 指定番号:第38号
- 指定年月日:昭和43年3月26日
- 所在地:那須烏山市中山(縄文土器:白山平遺跡、土師器:内越遺跡)
- 所有者:個人
- 管理者:縄文土器(栃木県立博物館)、土師器(個人)
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- 2022年11月4日
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