指定文化財

渡邊潭北の墓

市指定 史跡

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 常盤潭北たんぽくは延宝5年(1677)、烏山に生まれました。姓は渡邊、名は貞尚、あざなは堯民、潭北、百花荘などと号していました。江戸へ出て医学を学ぶ傍ら、榎本其角の門に入り、俳諧をよくするようになりました。また、同郷の俳人早野巴人に師事した与謝蕪村とも交遊がありました。潭北は俳諧宗匠として関東農村を遊歴するうち、門弟である上層農民や在郷商人たちの求めに応じて教訓的講話を行いました。その内容を著作『民家分量記』、『野総茗話やそうめいわ』、『民家童蒙解みんかどうもうげ』として矢継ぎ早に世に出しました。当時、郷村の指導層は家や村落共同体の新しい指導理念を求めていましたから、儒学を基盤にしながらも、農村の実態に即して現実的な処世の知恵を説いたこれらの著作は、広く流布して版を重ねました。潭北による郷村指導層への教化の功績は、高く評価されます。彼は遊歴の旅先で病み、延享元年(1744)、67歳で亡くなりました。潭北の墓は善念寺にあります。

  • 指定番号:第101号
  • 指定年月日:平成元年3月3日
  • 所在地:那須烏山市金井
  • 所有者・管理人:個人
  • 形状・寸法:高さ155cm、幅46cm

 

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