稲積神社本殿
市指定有形 建造物
本神社は平安時代の永万元年(1165)、須藤宗資が市内下境の居館台地北端に、甲斐国(山梨県)の稲積大明神の神霊を分祠して創建したと伝えられ、稲積大明神とも称されています。現存する本殿は、自然石の上に建てられた小規模な一間社流造で、屋根は鉄板平葺です。屋根まわりは破風共に改造されていますが、地垂木・飛檐垂木を含め主要構造体は当初の形を残しています。建立年代は明確ではありませんが、江戸初期頃と考えられます。身舎と水引虹梁上に唐様台輪を用いる等、随所に変わったつくりを見せています。なお、豕杈首下の斜め板張は宮原八幡宮本殿とならび類例のない地方色といえるでしょう。
- 指定番号:149号
- 指定年月日:平成24年3月22日
- 所在地:那須烏山市下境
- 所有者・管理者:稲積神社
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- 2022年11月4日
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