宮原八幡宮本殿
県指定有形 建造物
宮原八幡宮は、社伝によると延暦14年(795)坂上田村麻呂が東北遠征の勝利を祈願し、筑紫山に宇佐八幡を観請したのが始まりとされています。その後、明応2年(1493)、烏山城主那須資実(3代)が城域拡張を行う際、現在地に移転遷宮したと伝えられています。以後、歴代城主の崇敬と庇護を受け、たびたび修理が行われたことが現存する置札からわかります。本殿は三間社流造で、屋根は現在銅板葺ですが当初は杮葺であったと考えられます。建立年代については、永禄3年(1560)那須資胤(7代)が寄進した内陣中央扉に墨書があり、建築様式などから考察すると天文年間(1532~1555)頃と思われます。内陣中央の丸柱2本のみが欅材で、他はすべて針葉樹材を用いています。三間社で正面扉以外に左右に出入口を設けるのはほとんど類例を見ないつくりです。また、妻飾りにおける豕杈首の斜め板張りは極めて地方色の強い手法といえます。平成5年(1993)より3ヶ年をかけ保存修理が行われ、朱色も鮮やかな本殿に復元されました。
- 指定番号:有618号
- 指定年月日:平成3年10月11日
- 所在地:那須烏山市宮原
- 所有者・管理者:宮原八幡宮
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- 2022年12月21日
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