指定文化財

太平寺本堂

市指定有形 建造物

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 本寺は、征夷大将軍坂上田村麻呂の創建と伝えられています。延宝7年(1679)の「烏山城記」には、「本寺東叡山開山慈覚大師年代不知寺中観音堂アリ大同元徳溢大師開基」とあります。那須氏をはじめ歴代城主の信仰厚く高五石の黒印を領していました。明治14年(1881)旧本堂を佐良土の法輪寺に売却、現在の本堂は、観音堂を移築したものです。昭和17年(1942)の台風で倒壊、昭和26年(1951)規模を縮小し再建しました。この期に本尊・脇仏等はそのまま残されましたが、本尊安置のため何らかの改変が行われたと考えられます。当初の部材と考えられるのは、向拝まわり、組物、正面・側面に残る蟇股、内陣に見られる組物、彫刻、柱等があります。建立時は、極彩色の装飾性の強い建物であったと思われます。水引虹梁みずひきこうりょう拳鼻付出組こぶしばなつきでぐみ等はあまり類例を見ない意匠で、おそらく17世紀後半の建立と考えられます。この期の建物の遺構は少なく貴重です。

  • 指定番号:第103号
  • 指定年月日:平成元年7月17日
  • 所在地:那須烏山市滝
  • 所有者・管理者:太平寺/宝蔵寺(宇都宮市)

 

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