指定文化財

大般若経

市指定有形 書跡・典籍

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 大般若経だいはんにゃきょうは「大般若波羅密多経」の略称で、釈迦が説いた仏教の悟りの知恵を、中国唐時代の僧玄奘三蔵(602~664)が、その発祥の地インドで採集して漢語に翻訳し、600の項目に分けて1巻ずつまとめた仏教経典です。般若とは、仏教の中心思想である一切皆空の理いっさいかいくうのことわり(知恵)で、ものごとを全体的・直観的に把握し、あらゆる物事に執着せずに利他行を実践すべきことを言います。市内複数の寺院で所蔵されていますが、保存方法(木箱など)、発刊年月及び施主・村名の記録、用紙の剥離・虫害など保存状態から、宝幢院所蔵のものが指定されています。大・小14の木箱に収納されていて、600巻のうち数巻を欠いています。これらは寛文13年(1673)から延宝7年(1679)までに発刊されたものです。木箱蓋裏面に宝暦13年(1763)と記されていますので、この頃までに信者が購入し、1巻から複数巻(最高は17巻)を奉納・祈願したものと思われます。

  • 指定番号:第116号
  • 指定年月日:平成17年8月19日
  • 所在地:那須烏山市上境
  • 所有者・管理者:宝幢院

 

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