烏山領下境村小木須村馬草場訴論絵図
市指定有形 古文書
烏山城主が板倉氏の時代から、小木須村と下境村との間で、馬草刈り場所の縄張り争いが起きていました。天和2年(1682)6月、板倉氏に替わった那須資弥の治世2年目、この一件は、次のように解決されたという記録です。「下境村の者が馬草刈りに行く所は、藩の係役人3人の調査により小木須村の土地であって下境村のものではない。ただし、小木須村地内の野見下りは、前城主板倉氏の時代から下境村のものが、馬草を刈ってきた。小木須村の者も認めていた。今後は村境の野見下通り御立山際より鎌倉河戸北の峰までを限り、下境村の入会地と定める。近くの河戸の者でも立入ってはならないしかし、鎌倉河戸の者が下境村長手へ出作することは従来通り続けてよい。今後のため、絵図面を作り、関係役人が押印して双方へ渡しておくから堅く守れ(関係役人8人連名押印)。天和二壬戌年六月五日」と記されています。当時の農民にとって、採草地を確保するか否かは、重大な問題でしたから、類似した争いは各地に見られましたが、このように、記録として残されていることは貴重です。
- 指定番号:第55号
- 指定年月日:昭和45年3月13日
- 所在地:那須烏山市小木須
- 所有者・管理者:個人
- 形状・寸法:和紙、縦122cm、横128cm
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- 2022年11月4日
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