指定文化財

差出帳(酒主村差出帳)

市指定有形 古文書

 113 酒主村差出帳.JPG

 この差出帳さしだしちょうは、烏山城主大久保常春が、就任間もない享保11年(1726)4月、領内の全容を把握するため、全村から項目別に回答を求める形式で、調査報告書を役所へ提出させたものの控です。調査項目は、村高、貢租、寺社、防火用具、水利、山林、家数、人口、職業、牛馬数、畑作物など多岐にわたっています。酒主村さかぬしむらは、烏山城下の商人町と農村部が並存していたため、報告では町方の特色が顕著に表れています。特に、職業が多種にわたり、大工、桶屋、指物屋さしものや、鍛冶屋、紺屋などの家業が多いことがわかります。また、木戸数や竹やらいの記述も城下町特有のものです。このような報告書は、差出帳(指出帳)、村明細帳、村鑑むらかがみなどともいわれ、領主交替のつど行われました。ここに提示したものは、烏山領が前城主稲垣氏から大久保氏に替わったときに提出させたもので、藩政の基礎資料としての役目を果たしたものと思われます。当時の城下町酒主村の有り様がよくわかる貴重な文書といえます。

  • 指定番号:第152号
  • 指定年月日:平成24年3月22日
  • 所在地:那須烏山市中央
  • 所有者・管理者:個人/那須烏山市

 

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