享保の町絵図
市指定有形 古文書
この町絵図は享保12年(1727)に作製されたものですが、作者は不明です。余白書に「酒主町惣絵図」と題して、次のことがらが記されています。
- 烏山城主堀美作守時代(1627～1672)の検地帳と同永井伊賀守時代(1687～1702)の資料を基に作製
- 仲町十文字を基点として、東西南北への主な道路とそれを結ぶ間道の長さ(間数)
- 町内の木戸数14か所、同番所11か所、同御用井戸8か所 など
この町絵図を読み取ると、商家や一般の民家が戸別に描かれているので、その配置とそれぞれの戸主名がわかります。戸数は、赤坂町52戸・中町44戸・鍛冶町45戸。元町41戸・田町38戸・荒町136戸、合わせて356戸あります。さらに、神社・寺院・山地等が鳥瞰図風に描かれ、紙面全体に彩色が施されています。かなり損傷していますが、現存する町絵図としては最古のもので、江戸時代中期の酒主村の様子が詳細にわかる貴重な資料です。
- 指定番号:25号
- 指定年月日:昭和39年6月22日
- 所在地:那須烏山市中央
- 所有者・管理者:那須烏山市
- 形状・寸法:和紙、縦160cm、横300cm
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- 2022年11月29日
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