民家分量記
市指定有形 書跡・典籍
常盤(渡邊)潭北の主著『民家分量記』は、5巻5冊からなり、享保11年(1726)、江戸と京都の書肆から出版されました。本書の題簽は「民家分量記」ですが、内題は「百姓分量記」となっており、内題の方が同書の内容を直截に示しています。本書の構成は次のようになっています。巻一では潭北の分量論・百姓の分限等を提起し、彼の教化説全体を貫く農民観・世界観を表明する部分です。巻二・三では家の和合を説き、巻四では郷党の和順親睦が説かれています。最後の巻五では、それらの諸徳の根源を培う修身論が述べられています。この「民家分量記」は、庶民の修身教育、家庭教育、さらに奢侈を戒め、分量の必要を説いたものとして、当時、高く評価されました。
- 指定番号:第67号
- 指定年月日:昭和46年3月23日
- 所在地:那須烏山市中央
- 所有者・管理者:那須烏山市
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- 2022年11月4日
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