烏山の山あげ行事(国重要)
国指定 重要無形民俗文化財
八雲神社祭礼の余興として、宮座(世話人や若衆ら)により『山あげ』の技術と組織的な活動が継承されています。永禄3年(1560年)、烏山城主、那須資胤が疫病消除などを祈願して、大桶村の牛頭天王を酒主村中町十文字裏に勧請したのが祭りの発祥です。当初は、操り人形や相撲、神楽、獅子舞が、寛文年間(1661年ごろ)から奴踊りが奉納され、当番町順も決められました。延宝年間(1673年)各町の屋台が作られ、その後、狂言所作が行われてきました。元禄期に、舞台や仕掛屋台の背景として、竹を網代に編み、烏山特産の和紙を貼って彩色した「山」をあげるようになりました。道路上の配置は、御拝、舞台、橋浪、館、前山、中山、大山など100m程に、また、大山の高さは10mにもなる壮大なものです。100人前後の若衆が木頭の合図のもと、組み立て・解体・移動など、素早い統制のとれた行動が見どころです。当番は6町輪番で、平成9年からは毎年7月の第4土曜日を含む3日間、「山」は1日数回、各町内であげられます。常磐津所作の芸題は「三番叟」、「将門」、「戻橋」、「忠信」、「蛇姫様」、「関の戸」などです。かつては余興を町外から招きましたが、現在は「山あげ保存会」芸能部会(常磐津・踊)が、また、お囃は「下境囃子方保存会」などが奉納しています。
- 指定番号:国119
- 指定年月日:昭和54年2月3日
- 保存団体:烏山山あげ保存会
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- 2022年11月29日
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