指定文化財

二十三夜供養塔

市指定 有形民俗

125 二十三夜供養塔.PNG

 享和きょうわ3年(1803)4月、地元住民が二十三夜供養塔にじゅうさんやくようとうとして道しるべを兼ね、金井町口木戸の江戸街道滝村筋の基点に建立したものです。碑文(読み下し)「吾が邨の流俗下弦毎に相会して月の出の光を拝す。これを二十三夜侍と称す。功積れば則ちつかを築き碑を建て供養塔と名づく。藩外金井街の人若干戸月々此の会を為してこことしあり。今将に碑を建てんとして相共に議して曰く、郭外の岐路行人をして遅回せしめんことを恐る。って碑をここに建て并せて各方の道里を記して行人に便す。嗚呼ああ往来の旅客すなわち此の標を見れば則ち老馬の智いたすをもちいず。而うして直ちに窮途のこくを免れん。銘に曰く、子産しさん人を溱洧しんいに済す。識者以て誹と為す。是れ此の道標は鄭国ていこくの政に比して偉なるかな巍々ぎぎたり。」撰文せんぶんは、烏山出身の蘭学者・西洋医学者の高田良道、書は湯津上出身の儒学者諸葛蠡もろくずれい(琴台)で、二人とも当時有名な学者でした。碑面に彫られた撰文は、まさに名文であり、書は美しい筆蹟を残しています。

  • 指定番号:第48号
  • 指定年月日:昭和44年3月26日
  • 所在地:那須烏山市中山(旧七合中学校敷地内)
  • 所有者・管理者:個人/那須烏山市
  • 形状・寸法:高さ125cm、幅70cm

 

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