指定文化財

織田信長公位牌

市指定有形 歴史資料

105 信長公位牌.JPG

  •  表 揔見院殿大相國一品泰巖大居士
  •  裏 天正壬午年六月二日信長御叓 織田常心信雄安置之者也

 天正18年(1590)、豊臣秀吉による小田原征伐の論功行賞にあたり、織田信雄(信長二男)は、父信長の遺領に固執したため、秀吉の怒りを受け、清洲城を中心とした尾張・伊勢・伊賀120万石の大名からわずか2万石の領主として、配流同然に烏山へ移されました。信雄は、烏山へ移ると剃髪して「常心」と号し、ひたすら恭順の意を示し、父の菩提を弔うため天性寺で供養を営みました。しかし、秀吉の怒りは容易に解けず、天正19年(1591)再び秋田へ転封を命ぜられました。烏山を去るにあたり、本位牌を残していったということです。これは、信雄が烏山へ移されたことを物語る貴重な資料といえます。位牌は、欅材の白木造、台座は四方座、表裏それぞれに刻字されています。素朴な作りで、僅かに破損箇所があるものの保存状態は良好です。制作年代は、安土桃山時代後期頃と思われます。

  • 指定番号:第108号
  • 指定年月日:平成4年6月19日
  • 所在地:那須烏山市南
  • 所有者・管理者:天性寺
  • 形状・寸法:総高59.5cm

 

問い合わせ先

このページに関するお問い合わせは生涯学習課 文化財グループです。

南那須庁舎2階 〒321-0595 栃木県那須烏山市大金240

電話番号:0287-88-6223 ファクス番号:0287-88-2027

メールでのお問い合わせはこちら

アンケート

那須烏山市ホームページをより良いサイトにするために、皆さまのご意見・ご感想をお聞かせください。
なお、この欄からのご意見・ご感想には返信できませんのでご了承ください。

Q.このページはお役に立ちましたか?