指定文化財

烏山八景の碑

市指定有形 歴史資料

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 烏山八景からすやまはっけいとして句中に詠まれているのは、朝日山、中川、比丘尼山、赤垂(霧が沢)、五郎山、大沢、興野山、水聞(桜井の里)の八景をいいます。句作者は、其角、嵐雪をはじめ、其角の門人である雪吟(専吟)、蓼風(琴風)、渭水(渭北)、柏十、湖十、巴人の8人です。元禄15年(1702)早野巴人(当時25才)が烏山に帰郷した際、同人と滝田村の天満宮に句額を奉納しました。その後、多くの風流人が奥の細道を慕って吟遊した帰途、滝田天満宮を拝し、掲額を写した文書が現存しています(掲額は朽失)。安政3年(1856)8月、江戸の俳人善哉菴永機がこれを写し、烏山藩士大鐘新斗が願主となり、多くの人々の協力を得て句碑を建立しました。句の原形と俳人名にいくつかの過誤がみられますが、巴人を生んだ烏山領内のすぐれた文学的土壌を物語る貴重なものです。巴人は延宝5年(1677)2月、烏山仲町に生まれ、幼少の折江戸に出て、13才の頃から其角、嵐雪に師事し、芭蕉の本流を踏んだ俳人で、蕪村の師としても知られています。寛保かんぽう2年(1742)6月、江戸において65歳で没しました。

  • 指定番号:第56号
  • 指定年月日:昭和45年3月13日
  • 所在地:那須烏山市滝田
  • 所有者・管理者:東江神社
  • 形状・寸法:高さ122cm、上幅85cm、下幅106cm、厚さ8cm

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