指定文化財

木造 弥勒菩薩立像

市指定有形 彫刻

51 木像弥勒菩薩立像.jpg

 本像は榧材の一木造、彫眼、素地像で、室町時代の作です。八角形の宝冠のまわりに金銅製の宝冠を戴きます。やや面長の丸顔に百毫珠びゃくごうしゅ(欠失)を付け、鼻梁から大きく弧を描いた眉、抑揚の少ない目、太い鼻など意志的な表情です。左胸前に芯があり、右肩さがりから左袖下にかけてと両足を矧ぎ付け、両手(欠失)は枘差ほぞさしで接合します。厨子扉内側の漆書きから、本尊は江戸時代に修復され、その時、光背・台座・厨子等が一新されたものと思われます。本像は、北条時頼が弘長こうちょう元年(1261)に諸国行脚の際、この野上の地に安置し、お供の川上右衛門を堂守としてこの地に住まわせたと伝えられています。この弥勒菩薩にお参りすると、母親のお乳の出が良くなると言われたことから、「野上のおみろく様」として信仰を集め、かつては地元だけでなく芳賀や茨城方面からも多くの参拝者があったといわれ、民俗資料としても貴重です。

  • 指定番号:第96号
  • 指定年月日:平成元年3月3日
  • 所在地:那須烏山市野上
  • 所有者・管理者:個人
  • 形状・寸法:像高101cm

 

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