1. ホーム
  2. デジタル博物館
  3. 指定文化財
  4. 彫刻
  5. 銅造 阿弥陀三尊立像

指定文化財

銅造 阿弥陀三尊立像

県指定有形 彫刻

14_銅造阿弥陀三尊立像ー西方寺.jpg

 阿弥陀如来を中央にして、向かって右に観音かんのん菩薩、左に勢至せいし菩薩を配した阿弥陀如来三尊像です。本尊のみに鍍金の跡が見られ、左手は近年の補作となっています。菩薩両脇侍像がやや小さい感じがありますが、長野県善光寺の本尊を模したと伝えられる善光寺式阿弥陀三尊像あみださんぞんぞうです。栃木県内に約20体近く残る善光寺式の像は、鎌倉時代の復古的な時代思潮から、清涼寺式釈迦像模刻と並んで盛んに造像され、特に関東から東北方面にかけて多く残っています。三尊の造立年代については、特に勢至菩薩像の華美な飾り付けや掌を地付近くで左右に大きく膨らませるところなど、宗風(中国様式)の影響も感じられ、13世紀の末頃の作と思われます。阿弥陀如来像も、目線等の作風から一具の同時期の作です。それに対して、観音菩薩像は他の2像と比べて造形作品としてメリハリに欠け、力量を異にする仏師の手によるものであり、若干時代が下るように思われます。なお、本三尊像は過去に火災に遭っています。

  • 指定番号:有第606号
  • 指定年月日:平成2年1月26日
  • 所在地:那須烏山市月次
  • 所有者・管理者:西方寺
  • 形状・寸法:勢至菩薩(鎌倉時代) 像高26.5cm
  •       阿弥陀如来(鎌倉時代) 像高44.5cm
  •       観音菩薩(南北朝時代) 像高28.1cm

 

問い合わせ先

このページに関するお問い合わせは生涯学習課 文化財グループです。

南那須庁舎2階 〒321-0595 栃木県那須烏山市大金240

電話番号:0287-88-6223 ファクス番号:0287-88-2027

メールでのお問い合わせはこちら

アンケート

那須烏山市ホームページをより良いサイトにするために、皆さまのご意見・ご感想をお聞かせください。
なお、この欄からのご意見・ご感想には返信できませんのでご了承ください。

Q.このページはお役に立ちましたか?