ジュンクラシックカントリークラブ(企業の魅力発信事業 インタビュー動画・記事)
ジュンクラシックカントリークラブ(那珂川町片平914)娯楽業
那珂川町の広大な丘陵地の地形を生かしたリゾート地を思わせるジュンクラシックカントリークラブは、1975年から続く栃木県の代表的なゴルフ場の一つです。
今回は支配人の吉田英晴さんに、仕事への想いやこれから社会人になる若者へのメッセージを頂きました。
吉田支配人の略歴を教えてください。
1960年に栃木県塩谷町に生まれました。今年でちょうど60歳ですね。
地元の小・中・高校を卒業して専門学校を卒業したのち、建築設備系の仕事に約10年間従事し、その後こちらのジュンクラシックカントリークラブに就職しました。以降30年に渡り、こちらのゴルフ場経営に携わってきました。
学生時代はどのような若者でしたか?
中学・高校と野球に打ち込んだこともあり、非常にスポーツが好きでしたね。
私が高校生だった頃は、日本にゴルフブームが到来した時期でした。当時の日本人プロゴルファーが海外メジャーで優勝したのを見たのをきっかけに、ゴルフに強い興味を持つようになりました。
最初は別の業種に就職することになりますが、「いつかはゴルフ業界に携わりたいな。」と学生の頃から思っていました。
ゴルフ業界に強いあこがれをお持ちだったのですね。最初に建築設備の道へ進んだ際のことを教えてください。
高校生の頃は、「自分は将来どんな仕事に就くのだろう?」というのは漠然としか考えていませんでした。専門学校で学び、いざ将来の進路を決めるとなったときは、「どんな仕事が向いているかな。楽しんで取り組めるかな。」といった自分自身の気持ちと向き合って決断しました。
私は、人と話をすることやものづくりが好きでした。一方で、同じことを繰り返す仕事は向いていないと感じていたので、最初は建築設備系の業界に進みました。
高校時代を過ごした仲間と一緒に過ごせる地元企業に就職したいとも思っていたことも、素直な動機の一つでしたね。
そして社会人としてキャリアを積んだのち、高校生の頃から好きだったゴルフに関われる現職と巡り合ったのですね。
ところで吉田さんは栃木県塩谷町の出身ということですが、仕事で那珂川町に深く関わるようになって、どんな印象を持ちましたか?
私の生まれ育った塩谷町とは地域性があまり変わらなかったので入りやすかったですね。
私は地元を流れる鬼怒川に慣れ親しんで育ちましたが、この町にも大きな那珂川が流れていて、美しい棚田があり、アユ釣りや観光やなに多くの人が訪れる。塩谷町同様に素晴らしい自然に囲まれた地域だと感じます。また、那珂川町には美術館や資料館が多く、この地域
の歴史の深さも魅力です。
仕事で地元経営者の方々とお話ししていても、事業の継続のために熱心に取り組む会社が多いことも印象的です。
一方で、宇都宮市や大田原市、首都圏などに仕事を求めて若者が出て行ってしまう悩ましさも私の地元と変わらないことに危機感も感じます。
ジュンクラシックカントリークラブを一言で言うとどんな会社でしょうか?
お客様の要望に合わせて柔軟に楽しんでいただくためのサービスを提供する「総合レジャー施設」です。
約45年の歴史を持つゴルフ場ですが、当初は首都圏で働くジュングループ(※)の従業員の福利厚生施設のようなコンセプトでオープンしました。
(※ジュンクラシックカントリークラブはアパレル産業を中心に、レジャー産業や飲食産業なども展開するジュングループの一員)
例えば、都心にお勤めの方が週末の仕事を終えて電車に飛び乗り、深夜に到着しても食事やお風呂を楽しみながら仲間とゴルフ談義ができる。家族連れであれば、旦那さんがゴルフを楽しんでいる時間を利用して、奥さんやお子さんは町内の美術館などに出かけたり、施設内の陶芸教室を楽しんだりできる。
時間の制限を気にせずゆっくりと楽しんでいただけるよう心掛けているので、お客様からは「自分の納得のいく遊び方・求めていた余暇の過ごし方が出来る。」という言葉を良く頂きます。
実際、飛行機を使って遠方からお見えになる方も沢山いらっしゃいますが、東京、千葉、神奈川からのお客様が現在も6割を占めています。
来場者の多様なニーズに応じてくつろげる空間づくりへのこだわりを感じる施設が立ち並ぶ
それがお客様の満足度向上につながっているんですね。
そうですね。このような時間の過ごし方は、他のゴルフ場では経験できないと自信を持っています。
多様なサービスの裏側には
「どのような PR をすれば、お客様が興味を持ち、お越しいただけるだろう。」
「どのようなサービスを提供すれば、お客様に喜んで頂けるだろう。」
このようなことを、スタッフ一人一人が考えながら仕事に取り組んでいることも強みの一つです。
スタッフの皆さんのプロ意識の高さが伺えますね。
そんなジュンクラシックカントリークラブさんがどのようなチームか教えてください。
ピーク時には80名ほどのスタッフが働いています。長く活躍してくれている方が多いので20代から30代のスタッフは少ないですが、大学生などがアルバイトによく来てくれることから、若者にも興味を持ってもらえる職場だと感じています。
サービス業なので、スタッフの休みを合わせる難しさはありますが、冬場の休業日には、スタッフ同士で別のゴルフ場に行ってプレーを楽しみながらサービスについて勉強していますし、今年はコロナ禍の影響で実施できませんが、例年は忘年会や新年会のような機会も
設けています。
比較的女性が多い職場ですが、女性のスタッフは誘い合って食事会などを開いているようですし、仕事外のコミュニケーションも良くとっていると思います。
特に私が誇りに思うのは、誰かが病気や家庭の都合で出勤できなくなったときなどに、休むはずだった者が代わりに出勤してくれたり、人手が足りないところへのフォローを自主的に行ってくれたりする責任感とチームの絆です。助け合いながら仕事をうまく回していこうという助け合いの精神のようなものを強く感じます。
主体性を持った素晴らしいチームですね。そんなジュンクラシックカントリークラブさんが今後の発展のために意識的に取り組みたいことはありますか?
これからもお客様に常に喜んで頂ける体制づくりを重点的にやっていきます。高いサービスを提供し続けていくためにも、このゴルフ場のコースの魅力を理解していただくとともに、これからの世代に「一緒に働きたい」と言ってもらえるようにしていきたいと思って
います。他のお店で働くアルバイト学生さんを見ていても、非常に意欲的で、笑顔で接客に取り組む姿をよく目にします。
「こんな若者が接客業というキャリアを選択してくれたら。私たちと一緒に仕事をしてくれたら。」と切実に思うことがあります。
当ゴルフ場でも、地元中高生向けにインターンシップや見学会を実施することがあります。希望して来てくれた学生さんは積極的に質問してくれるし、アルバイトに来てくれる大学生も積極的に取り組んでくれる方ばかりです。
接客業が好きだけど進路として志望していない子たちに、もっと業界に興味を持っていただきたいし、仕事として十分やっていけるということを感じ取ってもらうためにも、期間の長いインターン受け入れや、実施頻度を増やすなどの取り組みをしていきたいです。
最後に進路選択を控える若者へのメッセージをお願いします。
私自身、高校を卒業するころは「仕事」や「社会」といったものについては全く理解できていませんでした。
自分の特徴や価値観と向き合い、自分でやってみたいと思える現場に飛び込んでみてください。飛び込んでみないと物事の本質は分かりません。
そこで懸命に取り組めば、これからの人生を見据えるための視野が広がっていきます。勇気を持ってチャレンジしてください。
情熱的で興味深いお話を聞かせて頂き、ありがとうございました。
吉田支配人のご厚意で、スタッフの田上智基さんにも仕事のお話を伺うことが出来ました。
略歴を教えてください。
私は宇都宮市の出身です。もともとゴルフが大好きで、学生時代もゴルフ部に所属して夢中で打ち込んでいました。自分がゴルフをプレーする中で、ゴルフ場の運営自体にも興味を持つようになり、他の業種に数年勤務したのち、ご縁を頂いて7年前からお仕事させてい
ただいています。
現在は、お客様がゴルフをプレーする進行管理などを通して気持ちよく過ごして頂くサポートをする「キャディマスター」という仕事をしています。
職場の雰囲気を聞かせてください。
以前の仕事は、「どこか自分に合わないな。」という気持ちを感じながら働いていたんです。
しかし、こちらは面接の時からスタッフさんの人柄の良さが感じられて、「ここで働きたい!」という気持ちがますます強くなりました。
実際就職してみると、最初の印象から変わらずアットホームな雰囲気で親切に受け入れてくれました。人間関係という点で、とても働きやすい職場だと思います。
どのようなときに仕事のやりがいを感じますか?
お客様が帰りがけに「楽しかったよ。ありがとう。」と声をかけてくださったときですね。
その嬉しい言葉をかけて頂けるように、常に楽しんでいただけるサービス提供を心がけています。
キャリア選択を控える若者に伝えたいことはありますか?
社会に出ることに不安があると思います。ですが、どんな会社に行ってもしっかり挨拶が出来れば受け入れてもらえると思うので、その点をしっかり心がけて頑張っていただきたいです。
取材の合間に吉田支配人と田上さんが談笑する様子からもスタッフ同士の距離の近さを感じました。
やってみたいと思った現場に飛び込み、お客様の楽しいひと時のためにプロ意識をもって取り組むお二人の言葉に心動かされる取材となりました。
今回取材を受け入れてくださったジュンクラシックカントリークラブの詳細はこちら
URL:http://www.junclassic.com/
令和2年12月取材
問い合わせ先
このページに関するお問い合わせは商工観光課 商工振興グループです。
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- 2022年8月9日
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