富双ゴム工業株式会社(企業の魅力発信事業 インタビュー動画・記事)
企業の魅力発信事業 インタビュー
富双ゴム工業株式会社(那須烏山市藤田1181-143) 製造業
昭和26年に創業し、工業用ゴムのメーカーとして私たちの生活に身近なものづくりに取り組む富双ゴム工業株式会社に訪問し、お話を聞いてきました。
本日はお忙しい中ありがとうございます。早速自己紹介をお願いします。
富双ゴム工業株式会社代表取締役の二瓶修和と申します。
出身は福島県のいわき市で、先祖は福島県の会津地方にルーツがあるようです。
趣味の写真やアルバイトなど、いざ始めるとしっかり打ち込む性格だったと話す二瓶さん
大学では化学を専攻していました。当時はパソコンもない時代で、私が専攻した科目は圧力容器で試験をするというものでしたから、実験とはいえほとんど力仕事だったのを覚えています。
就職を意識し始めた折に、大学の先輩に弊社の当時の代表の弟さんがおり、従業員を探しているという話を聞いて手を挙げて入社。その後、創業家から代表を引継ぎ現在に至ります。
続いて富双ゴム工業さまの紹介をお願いします。
わが社は工業用ゴム製品の製造販売を手掛ける会社です。形式にとらわれることない自由な社風が特徴です。家族的な組織作りを心掛けており、若い従業員もどんどん言いたいことを言い、抵抗なくやりたいことに挑戦できる会社だと思っています。
業務の役に立つ資格について従業員から提案があれば、積極的に取得に向けたサポートを行うのも富双ゴム工業の社風ならでは
弊社は東京都板橋区で創業しましたが、人口過密地域になってきたことを踏まえて埼玉県蕨市に移転し、さらに生産拠点を那須烏山市に移して現在に至っています。現在では生産拠点は栃木工場に一本化しています。栃木工場の従業員は40名ほどです。男女比は二対一で男性が多く、平均年齢は40代前半といった構成です。
私たちの設備で出来ることは要望されれば何でも応える姿勢で取り組んでおり、現在一番多いのが建築用のゴムで、生産の7割にあたります。
庁舎や競技場といった公共施設や会社のビルの外壁に使われる製品を作ることが多いです。製品を作る型の数でいうと、昭和26年の創業から数えて延べ2万ほどにもなります。
積極的に速やかに対応する組織風土の醸成に努めています。
最終目標に到達するために、段階的な目標を掲げることを意識付けしています。
我々の製品は建物に使われ後世に残っていくので、社会への貢献と達成感を感じながら日々仕事に取り組んでいます。
わが社は建築に関する高い専門知識に基づいて設計と製造を行っており、建築用ゴム業界では、私たちの分野に参入する会社は少なく、息の長い会社だと感じています。
会社が掲げるビジョンを教えてください。
工業用ゴム製品を提供するメーカーとして、業界トップを目指していきたいです。そのためにも失敗を恐れず、何でもトライして、その中から答えを見つけ出してくれる。そんな人材を求めています。
興味を持ってくれた学生さんに対し、インターンや会社見学も受け入れています。また長期休暇を利用したアルバイトとして関わってもらってもよいと思います。
弊社は完全週休二日制で、年間122日の休暇を取ることができるので、ワークライフバランスを両立できると思います。
最後に若者へのメッセージをお願いします。
学生のうちは自由な時間もあると思いますので、ぜひ多くのことを経験してもらいたいと思います。勉強やアルバイト、あるいは趣味などに打ち込むこともよいと思います。
何かを成し遂げようとすると、自分が持っていないものやできないことがあります。その時に情報収集・相談・交渉が必要な場面もたくさんあると思いますので、そのような経験を学びに変えてほしいと思います。
目標に向かって努力をすることにおいては無駄な経験はありません。失敗した経験でも後で役に立つことはたくさんあります。過去の経験を水平展開して、新たな課題にも向き合っていく思考を持っていただきたいと思います。
続いて栃木工場で活躍する製造部の伊藤さん、大屋さんにお話を伺いました。
自己紹介をお願いします。
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伊藤さん
伊藤薫と申します。勤続3年目で、那須烏山市出身です。
学生時代はバンドサークルに所属し、多様な人との交流やライブの開催を通して、どのような人ともコミュニケーションが取れるようになったと語る伊藤さん
前職は人材系の営業職をしていました。とにかく多くの人とかかわる仕事だったので、転職にあたってはものと向き合う仕事がしたいと考えていました。富双ゴム工業で働いている幼馴染が就職を勧めてくれて、部署は違いますが現在も幼馴染と同じ会社で働いています。
- 大屋さん
同じく製造部の大屋瑠葵と申します。就職して2年目になりまして、さくら市から通勤しています。
就職活動にあたり、体を動かす仕事を志望していたと話す大屋さん
専門学校を卒業し、自宅から近い製造業で働きたいと考えていたところ、ご縁を頂き富双ゴム工業に就職することになりました。
お二人のお仕事の内容について教えてください。
- 伊藤さん
私の部署では電子レンジのような原理でゴムを加熱し、連続加硫で長いものを造っていきます。主に担当しているのは梱包であり、製品によってビニールや段ボールなど梱包方法が異なるので注意しながら取り組んでいます。
窓枠のパッキンや、テーブルの角の安全性を守るコーナーガードなどを製造する機会が多いです。
- 大屋さん
私の担当は押し出し製造で、短いものを蒸気で蒸して圧力をかけながら形成する製品づくりをしています。少量多品種の製造であるため、1日で様々な製品を作ることが多く、材料や準備に注意を払いながら取り組んでいます。また、ロスを減らせるように準備・製造・片づけを段取りよくこなしていくことを心がけています。ゴムの押し出し作業は時間がかかることから、休憩は交代制で取っています。
お二人はお仕事にどのようなやりがいを感じているか教えてください。
- 伊藤さん
製品一つ一つ仕様が違っており、お客様の細かい要望に合わせて梱包方法まで把握することが最初は苦労しました。そんな中でも教わったことができるようになっていくことは、自信とやりがいにつながりますね。現在ではISO内部監査員の勉強もしており、外部講習などにも参加しながら様々な勉強をして、楽しく仕事に取り組めています。
- 大屋さん
いろいろな作業に慣れるために、作業はローテーションを組みながらこなしています。まんべんなくできるようになったら他の行程を教わります。できる作業が増えるほど責任も増しますが、任される仕事が増えるとスキルアップにつながり、やりがいを感じます。成型したゴムを型から外すときは力が必要なので、そこは大変ですね。
若者へのメッセージをお願いします。
- 大屋さん
働く目的や、生き甲斐は人それぞれなので、就職にあっては何に重点を置くかを考え、この先の人生を想像して、どんな仕事に就くかを選んだ方がいいと思います。
- 伊藤さん
失敗を恐れずに、公私ともに様々なことに挑戦してもらいたいなと思います。タイムパフォーマンスを重視する昨今ですが、社会に出て仕事をすると、成果が実感できない場面も数多くあります。その中でも経験値を増やすことはとても大切なことで、最初はできなかった仕事をできるようにするにはどうするか考えたときに、一生懸命いろいろなことに取り組んだ経験が役に立つときがあるので、めげずにやり続けることを大切にしてほしいと思います。
最後に技術管理部の伴さんにもお話を伺いました。
自己紹介をお願いします。
伴香里と申します。那須烏山市出身で、大学卒業後に新卒で就職して勤続11年目になります。
学生時代から心理学だけでなく理系分野にも興味があり、簿記の勉強に打ち込んだのが思い出です。
自宅から近かったことと、黙々と作業に取り組むことが好きだったので製造業を志望し、富双ゴム工業に就職することになりました。
初めての社会人になったとき、会社のイメージはいかがでしたか。
当時は社会人になるにあたっての不安もありましたが、有休もとりやすい環境に驚くとともに、家庭との両立がしやすいのでとても助かりました。製造業は淡々と作業するイメージが強いと思いますが、いろいろなコミュニケーションをとりながら仕事に取り組んでいて、コミュニケーションが取りやすい会社という印象です。
技術管理部のお仕事内容について教えてください。
主に品質管理や検査を担当しており、製品や材料に問題がないかチェックをしています。
業務柄言いづらいことを言わないといけない場面もありますが、冗談も挟みつつ和やかななかで話し合っている場面が多いです。チェックした製品に問題がなくスムーズに進んだときは達成感を感じますし、逆に問題を見つけてしまって慌てることや、上司に報告しなければいけない場面もあるので大変なことはあります。
最後に若者へのメッセージをお願いします。
社会人になると、人と話す力や教わる力が大切になってくることに気づかされます。学生のうちは気にする場面もあまりないと思いますが、そんなことを念頭に学生生活を過ごすと、社会人になるときに心の余裕が出てくると思います。
取材中は終始丁寧な対応をしてくださり、二瓶社長のおっしゃる家族的で柔和な会社の雰囲気の中で取材を終えることができました。
ご協力いただいた富双ゴム工業の皆さん、ありがとうございました!
▽今回お話を聞かせて頂いた富双ゴム工業株式会社の詳細はこちら
令和7年1月取材
文責 NPO 法人クロスアクション
問い合わせ先
このページに関するお問い合わせは商工観光課 商工振興グループです。
烏山庁舎1階 〒321-0692 栃木県那須烏山市中央1-1-1
電話番号:0287-83-1115 ファクス番号:0287-83-1142
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- 2025年3月6日
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