株式会社グッドライフ 栃木あん工房 榮月凛(企業の魅力発信事業 インタビュー動画・記事)
企業の魅力発信事業 インタビュー
株式会社グッドライフ 栃木あん工房 榮月凛(那須烏山市中山46-1) 製造業
那須烏山市中山に「栃木あん工房 榮月凛」を構え、上質な餡製品づくりを行う株式会社グッドライフ。今回は現場で活躍する4名の従業員さんからお話を聞かせて頂きました。
自己紹介をお願いします。
栃木あん工房 榮月凛で工房長をしております。大久保雅之と申します。今年(令和6年)で勤続15年目になります。
会社の紹介をお願いします。
弊社は1956年創業以来培った経験や技術をもとに安心・安全・上質な餡を製造し、皆様にお届けする食品メーカーです。
一般的なつぶあんやこしあんといった商品だけでなく、栃木県産のいちごやさつまいも、栗を使用したあんこ及び様々なフレーバーにも対応しています。
自分で製造したあんこがより多く出荷できるほど仕事のやりがいを感じると語る大久保さん
取引先から様々な要望を頂き、打ち合わせをし、提案・試作・原材料手配を行ったうえで要望に合わせた甘さ、硬さの製品を提供しています。私の好きな商品はたい焼きに使っているあんこなのですが、売り上げ日本一のたい焼きメーカーに卸しています。他の製餡所には負けたくないし、負けるとも思っていません。
会社で働いている方について教えてください。
とちぎオフィスは22名の従業員が所属しており、男性17名、女性が5名。平均年齢は45歳くらいかと思います。
工房長として、従業員はみんな対等な立場で関われるように意識しています。
餡の製造では、砂糖や小豆など20キロから30キロの原材料を取り扱うことになるので、体力があって元気な方に活躍してもらいたいと思っています。
今回は3つの部署で活躍する従業員の皆さんからもお話を聞かせていただくことができました。
自己紹介をお願いします。
- 海老根さん
営業サポートチームの海老根由美と申します。2024年に就職しました。
学生時代は茶道部と華道部に所属しており、年長の先生方に正座の仕方はじめ、丁寧な立ち居振る舞いや作法を教えて頂くことができたのは今に活きていると感じています。
茶道ではお菓子を頂くことがあり、学生時代から和菓子には親しみがあったと話す海老根さん。最近は栗餡を使ったアンパンがマイブーム。
前職は金融業をしていました。子育てが落ち着いたタイミングで別の仕事に挑戦してみたいと考え、通勤の負担も少ない弊社に就職しました。金融で働いていたころから、食品メーカーの取引先の方と商談すると、関係者の方がとても楽しそうにしていらっしゃったことも食品メーカーに決めた理由の一つです。
- 大木さん
あん製造部の大木美徳です。4か月前に入社しました。
学生から社会人になるにあたり、気持ち一つで自分の意識も大きく変わったと話す大木さん。自社商品の五色おはぎがおすすめと聞かせてくださいました。
もともと和菓子づくりが趣味で、実家の家庭菜園で作っていた豆で個人的にあんこをつくったりしていました。
出身地である福島県で15年ほど働いたのち、縁あって栃木県に移住しました。その後、転職活動をしていた際に弊社の求人を見つけて、もともと関心のあった製餡会社で働いてみたいと考えて応募し今に至ります。
仕事としてのあんこ作りは当然初めてなので、全部が挑戦という感じですね。
まだまだ学ぶことが沢山ありますが、皆さんに丁寧に仕事を教えてもらいながら、楽しく取り組んでいます。
- 阿久津さん
品質管理チームの阿久津保奈美と申します。2024年に就職して1年ほど働いています。
高校まではバドミントンに打ち込み、進路を考えはじめた頃から食の道に進むことを意識して取り組んでいたと語る阿久津さん。自社製品の中ではチョコ餡がおすすめとのこと。
調理師の仕事をしている母に感化されたのか、元々食に関する関心が強く、将来の目標として食に携わりたい気持ちが強く、短大では栄養士の資格を取ったり食品業界で職場体験も経験しました。当時学んだ食の配合やカロリーなどについての知識を生かして現在の業務に携わっています。
新卒でパウチ加工のレトルト食品メーカーで10年ほど働き、その後保険の営業を経験したのちに弊社に入社しました。子どもを授かったタイミングでの入社となりましたが、従業員の皆さんが親切で、相談したことに対しても一生懸命向き合ってくださり、子どもの都合でお休みを頂くことにも理解があり、すごく働きやすい環境だと感じています。
それぞれのお仕事内容について教えてください。
- 海老根さん
営業サポートチームはお客様に美味しいあんこを届けるための提案業務を主に行っています。
朝8時に出勤し、取引先への出荷作業に入ります。
納品書を作成したり、配送伝票の作成、明日の出荷の準備、領収書の作成などを行っています。そのほか、午後にると取引先に訪問したり、年に何回か展示会などもありますので、そのイベント出店の準備をします。
- 大木さん
あん製造部は、その名の通り製品であるあんこを製造加工する部署です。ちなみに私はこしあんを担当しています。
大きな窯を使って材料を加工してあんを練り上げていくわけですが、あんの粘度や甘みなど、お客様の多種多様なオーダーに合わせた製品をお届けできるよう取り組んでいます。
製品の完成後は梱包も私たちで行います。半日で3品から4品を製造し、お昼休みののちに残りの製造に入ります。
もしくは他の部署の方のサポートに入ることもありますね。製造部全体が落ち着いてきたら、周りの梱包作業や荷造りのサポートに入っていきます。
- 阿久津さん
品質管理チームは、お客様に届く商品が適切なものかどうかを確認するための部署になります。
製造部で作った製品について、固さと糖度を私たちのグループでも記録したり、その製造されたロットが適切に発送されたかなどチェック作業を行います。また規格書と呼ばれる商品の説明書があり、栄養計算や原材料などの情報をまとめた書類を作ることメイン業務となっております。
お話を聞いていると、部署が違うのに皆さん仲が良いのが伝わってきますね。
- 海老根さん
そうですね。商工会まつりなどのイベントに出店した際も、私たちのブースは従業員がみんな駆けつけてきて、賑やかに案内をしていたり、一丸となって取り組む雰囲気があります。
- 阿久津さん
それぞれ仕事がある中でも、相談事があった時にはちゃんと向き合って、意見を言い合ったりしやすい環境です。オープンな空気間がある職場だと感じます。
お仕事のやりがいと大変なことについても教えてください。
- 大木さん
準備を完璧にこなして、製品の仕上がりも1つ1つ完璧にできて、1日を終えるというのは非常に気持ちがいいですね。
一方で製品1つ1つの糖度も色も違うものを造っているので、ベテランの先輩方と仕上がりをすり合わせることが大変です。
- 海老根さん
新しいお客様に美味しいあんこをご提案することはやりがいがとてもあります。
営業は先方とのお約束でスケジュールが決まるので、遠方のお客様の元に訪問する際は帰りが遅くなることがあるのは大変ですね。
- 阿久津さん
仕事のルールをみんなで話し合って、よりよい基準書や確認書を作り上げていくのはやりがいを感じます。
お客様の要望に合わせてやり直したり調整が求められる場面は大変ですが、その調整がうまくいったときに現場で達成感を分かち合うことができるのも嬉しいです。
個人向けの販売拡大にも取り組んでいるとお聞きしました。
- 海老根さん
大田原と栃木市役所に直営のあん小屋というお店を運営しているほか、那須烏山市中山の工房でも直売をしています。
約10種類のバリエーションのあんパンや、季節のあんこを取り入れたたい焼きなどを販売しております。
取材訪問の際は、スタンドパック入りの製品のほか、あんこ入りの生キャラメルなどの新商品を紹介いただきました
最後にこれから社会に出る若者へのメッセージをお願いします。
- 大木さん
若いうちに気になった仕事、少しでも頭に残ってるものにガンガン挑戦した方がいいです。
それが自分に合わなかったとしても、新たに興味の湧いた職業に挑戦するっていうチャレンジ精神を忘れずに取り組んでほしいです。
- 阿久津さん
やっぱりチャレンジできる時にチャレンジする。何よりも自分の好きなことや得意なことを見つけられるともっと良いのかなって。
得意なことをもっとうまくなりたいと思えたら、その業界に飛び込んでみるのも良いと思います。
初めてのお仕事は覚えることが沢山あると思うので、メモを取る習慣も大切だと思います。
- 海老根さん
就職するにあたって、不安もあると思いますが、自分を変えるチャンスだとも思うので、どんどんチャレンジしてください。新しい自分が見つかるように頑張ってほしいと思います。
自社商品の魅力を生き生きと聞かせてくださる様子に、従業員それぞれが自社商品への愛着と誇りをもって取り組んでいることが伝わってきました。
貴重なお話を聞かせてくださりありがとうございました。
▽株式会社グッドライフ(栃木あん工房榮月凛)の詳細はこちら
令和7年3月取材
文責 NPO法人クロスアクション
問い合わせ先
このページに関するお問い合わせは商工観光課 商工振興グループです。
烏山庁舎1階 〒321-0692 栃木県那須烏山市中央1-1-1
電話番号:0287-83-1115 ファクス番号:0287-83-1142
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- 2025年4月22日
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