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株式会社三森製作所(企業の魅力発信事業 インタビュー動画・記事)

企業の魅力発信事業 インタビュー

株式会社三森製作所(那須烏山市中山780-6)製造業

 

 

那須烏山市中山に工場を構え、精密切削加工で活躍する株式会社三森製作所に訪問し、代表の三森泰斗さんにお話を伺ってきました。

三森製作所(1)

今日は貴重なお時間を頂きありがとうございます。はじめに自己紹介をお願いします。

株式会社三森製作所の代表取締役の三森泰斗です。出身は那須烏山市中央で、地元の烏山高校出身です。高校生の頃は地元から早く飛び出したいという想いが強く、東京の大学に進学しましたが、リーマンショックを期に地元に戻り、それ以降は三森製作所で働いています。

三森製作所(2)

私が大学生だった2007年に新潟中越沖地震が発生し、三か月ほど現地のボランティアに取り組んだことがありました。現地の活動もマニュアルが無いので自分たちで作り上げていく感覚があって、学校では得られない貴重な経験だったと思っています。

 

学生時代のボランティアの経験が現在の価値観と結びついているんですね。続いて三森製作所の紹介をお願いします。

三森製作所はものづくり業界に革命を起こしたいと思っている人たちがいる会社です。
具体的な事業としては、金属加工部品を製造しており、主には自動車メーカーの研究機関向けの試作加工部品を製作する仕事に取り組んでいます。そのため毎日違う製品を皆で作っています。

「作れないものはない」というスタンスで、他の企業が断るような注文にも応えていく姿勢で取り組んでいます。

製造業が弱ると日本が弱ってしまうのは間違いないと思っており、若い人たちがものづくりに興味を持つ機運をこの会社から作りたいと思っています。

 

三森製作所(3)

 

非常にフレッシュな印象の三森製作所ですが、活躍する従業員について教えてください。

従業員の平均年齢は31歳程になります。製造は男性が多く、事務や配送、加工プログラム作成の現場では女性も活躍しています。
製造業は平均年齢が高い業界なので、これだけ若い従業員が活躍している会社は珍しいと思いますよ。

 

三森製作所(4)

ものづくりは人づくり。人として立派になっていかないといいものは作れないという精神を大切にしているそうです。

 

近年はメグロバイクのレストアのプロジェクトに取り組んでいますね。

バイクメーカーのカワサキモータースジャパンとタッグを組んでメグロバイクを復活させようというプロジェクトが立ち上がり、弊社も貢献したいと思い参加しています。市内の工業系の企業が同じ目標に向けて取り組むのも初めての試みです。市内には過去にメグロの部品を作っていた製造業者が多く、歴史が見直されるいい機会だと感じています。

 

同じ地域の企業が力を合わせて取り組むプロジェクトに、これからも目を離せませんね。三森製作所として目指していることがあれば教えてください。

現在はメーカーさんから受注したものを製造していますが、いつかはオリジナル商品を持ちたいと思っています。長年の経験から金属加工においてできないことはほとんどないと自負しています。大企業が参入しないような製品づくりもできるので、自分たちでデザインした自社商品を販売していきたいです。

 

三森製作所(5)

技術日本一を目指して頑張っていきたいと力強く語る三森代表

 

求める人材像を教えてください

自分で何かを生み出したいというパワーを持っている人に来てもらいたいと思っています。これからの時代は創造的な人材が集まっていないと戦えないと思っているので、そんな若者と仕事をしたいです。自分で作って価値を発信する。それを製造業の現場でリンクしてくれたらと思うし、そんな人材がいたらと思っています。

 

若者に向けて、若いうちに経験しておいてほしいと思うことはありますか。

業種を早く絞ってしまうと自分の新しい可能性を見つけられない可能性もあると思います。
様々な経験を通して最終的に深めるものを見つけて努力できることが大切だと思います。
仕事を面白く感じられるようになるためには辛く厳しい経験も時に必要になります。
それを乗り越えるためにも好きなことに没頭してみるのも大切だと思います。

三森製作所(6)

社会人になる若者へのメッセージをお願いします。

やるなら本気で打ち込んでほしいです。
自分の力を100パーセント注ぎ込むつもりでやらないと失敗も成功も見えてこないんです。これをやると決めたら全力を注いでみる。
そうしないと中途半端な成果しか返ってこないので、若いうちは全力で打ち込む姿勢を持ってもらいたいです。

 

三森代表、熱いメッセージをありがとうございました。

 

続いて副工場長の石塚輝さんにもお話を伺うことができました。自己紹介をお願いします。

副工場長の石塚輝です。
三森製作所で働く以前は東京で板前をしていました。調理師免許を取り、一通りのことを出来るようになって地元に帰ってきたときに、昔からの縁で三森製作所に合流して今に至ります。

 

三森製作所(7)

三森代表から一緒に働こうと誘われてどう思いましたか。

嬉しかったですね。仕事が続かない原因は人間関係が大きいと思うのですが、そのストレスが限りなくゼロに近い環境で仕事ができているのは非常に大きいと思います。他の会社では自分の発言の内容やタイミングに気をもむことがあっても、この会社ではそれがない。代表と入社前から親しかった私の場合を差し置いても、会社の風通しはいいと思います。みんな裏表のない人柄で、いい意味でバカをやっています。

 

 

三森製作所(8)

物心ついたときから生活の中に山あげ祭があり、三森代表とは祭の担い手としても強い絆で結ばれているそうです。

 

続いて石塚さんの業務内容について教えてください。

私たちの業務は図面を基にプログラムを構築して製品加工を行います。
大きく分類すると、私が所属する第2製造部は丸い形状の金属製品、第1製造部では四角い製品を加工しています。当初は営業職として就職しましたが、人員配置の都合で加工に回ることになりました。金属を削るという作業に「自分で出来るのだろうか」という不安は大きかったですが、作業機械も優秀なので思ったほどのハードルはなく加工を行うことができました。

 

三森製作所(9)

この世に完成品がまだない形状の新たな製品を完成させたときの喜びについて聞かせてくださいました。

私は役職柄、行程を組んだり遅れが出ていないか確認し、プログラムの構築をしながら機械操作をしています。立場上同時並行で作業を行うので、忙しいといえば忙しいです。
弊社は機械の台数が従業員の数より多いので、担当する機械は日によって違うし、各機械を操作できるようにしておく必要があるのは特殊だと思います。ですが、加工機械のメーカーは統一しているので、操作方法は大体同じなので覚えやすいと思います。働く環境については工場内が冷暖房完備なのも働くうえでとてもありがたいです。

 

会社の雰囲気についても教えてください。

会社のイベントとして、誕生日の従業員がいるときはケーキを買ってきてみんなで食べたり、ハロウィンの日は仮装しながら仕事をしたりといった変わったところもある会社です。
また、工場の周辺にお昼を食べられるお店がないので、手作りの昼食を提供していただいており、みんなで同じものを食べて結束を強めています。

 

三森製作所(10)

カフェのようなおしゃれな食堂スペース

 

これから社会に出る若者に対するメッセージをお願いします。

人生の各フェーズで自分なりの意思を持っていろんな経験をしてきましたが、将来の夢や自己実現像っていまだに答えが出ないし、それでよいと最近感じています。歳を重ねて自分の人生を振り返ったときに「これで良かった。いい人生だった」と思えるような選択をしてほしいです。

若いときはやりたいことやって、人生に悔いのないよう、失敗することを恐れずに挑戦し続けてもらえたらと思います。
そんな考えを持っている仲間が三森製作所にはたくさんいるので、会社に興味を持っていただけたらと思います。

 

三森製作所(11)

お仕事のお話だけでなく、お二人の生き方についてもお話を聞かせていただき、三森製作所の従業員の皆さんが情熱を持ち、楽しみながら仕事に取り組んでいる理由を垣間見たように感じました。

三森代表、石塚副工場長。貴重なお話をありがとうございました。

 

今回取材した株式会社三森製作所の詳細はこちら

https://www.mimori-machine-works.com/

 

令和6年9月取材
文責NPO法人クロスアクション

 

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このページに関するお問い合わせは商工観光課 商工振興グループです。

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