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株式会社悠愛(企業の魅力発信事業 インタビュー動画・記事)

株式会社 悠愛(那須烏山市神長422-1)訪問看護・介護サービス業

那須烏山市と那珂川町に事業所を構え、訪問看護・介護事業を軸にしつつ、栃木県で初めて“キャンナス(制度上対応できない患者さんの困りごとに応える事業)”をはじめ、利用者の想いに徹底的に寄り添う事業を手掛ける株式会社悠愛代表取締役の横山孝子さんにお話を伺いました。

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自己紹介と併せてご自身で創業するに至るまでの経緯を教えてください

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株式会社悠愛の横山孝子と申します。群馬県出身で、前橋の看護学校を卒業後に芳賀赤十字病院、那須南病院でそれぞれ10年程勤務したのちに創業しました。

創業の経緯としては、救急外来で高齢者が心臓マッサージをされながら運ばれ、お亡くなりになった後も地下の霊安室の冷たいベッドの上で何時間も寝かされている姿を見るたび、この方はなぜ自宅で死ねないのだろう?と思い悩むようになったことです。
自宅で看取る際にはお医者さんを自宅に呼んで診断をして貰う必要があるので、「かかりつけ医の先生方も、現在でも必死で頑張っているので、これ以上の負担はなかなかかけられないんだよ。」と当時の院長先生に諭されることもありました。


それならば、自分が地域に出て役に立つことはできないか。何かやれることはないだろうか。と考えるに至り、休日を使って訪問看護や他県のキャンナスの勉強会などに通うようになりました。
その中で自分の理念の通りに仕事に打ち込むキラキラした先輩方と出会い、「私も同じように、地域に必要な看護を実践したい」と考えて悠愛を設立しました。

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ご主人の恩師の計らいもあって那須烏山に移住した横山さん。移住当初、旧烏山市街地が盤の目状なので道に迷わずに済むことに感激したと冗談交じりで話してくださいました。

 

経営者としてお忙しい日々を過ごされている横山さんですが、余暇はどのように過ごされているのですか

大好きな仕事に出会えたので、気が付くと仕事に没頭してしまっていてハッとすることがあるんです。
そんな気質を家族も分かってくれているので、テレビなど見ていて私が「ここに行ってみたい」とか「あれが食べたい」というと、家族が休日のプランを考えて連れ出してくれるのがとてもありがたいです。
夫とバイクでツーリングに行くのも大好きですね。

 

ご家族の仲の良さが伝わってきますね。それでは企業様の事業内容について教えてください

悠愛では

  • 住み慣れた自宅でその人らしく生活できるよう看護ケアを行う「訪問看護ステーション」
  • 利用者様とそのご家族の意向をくみ取りながら、最適な居宅介護支援計画(ケアプラン)をご提案する「居宅介護支援」
  • 介護保険制度や医療保険制度では対応できない要望を形にするお手伝いをする「キャンナス烏山」
  • 地域の方の「学び」「相談」「交流」の場を作る「暮らしの保健室あいさん家」
  • 退院直後で自宅生活が不安な方、支援が必要な方に対し、自宅での療養を支える介護保険サービス「看護小規模多機能型居宅介護“まるごとケアの家あいさん家”」

の5つの事業を行っています。

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孫の結婚式の出席を諦めていた入院患者さんの希望を病院と調整しながら叶えたり、最期の時間を自宅で過ごせるようサポートするなど、利用者と家族が望む時間を過ごすお手伝いができる今の仕事のやりがいについて聞かせて頂くことができました。

 

これらのサービスを通して、ご本人とご家族に寄り添って地域に愛される支援を提供することと、社員がお互いを尊重して喜びや誇りを享受できる職場環境を目指しています。そのために悠愛では、目の前に人を大切にすること、相手の話はイエスで聞くこと。その2つは必ず守ってもらうように従業員に伝えています。
私が訪問看護について勉強していた際、ご家庭の訪問に同行させて貰う機会があり、看護師の先輩から「訪問看護は病院の看護師と同じ気持ちでいたらいけないよ。相手の話をイエスで聞くことだよ。」と指導されたことに衝撃を受けました。病院に勤務していたとき、患
者さんやご家族の話をイエスで聞いたことがいくつあっただろうか?と思い返し反省しました。
病院は受け入れる側、本人の名前でなく「患者さん」として、医者や看護師の言うことを聞かなければいけない。だけれども訪問看護師はご家庭にお邪魔する立場。その主役は患者さんやご家族であるということを常に意識する必要があると考え、従業員全員がその意識
を共有できるよう努めています。


現在働いている従業員さんについて教えてください

現在29名の従業員がおり、訪問看護士、リハビリスタッフ、理学療法士、作業療法士、介護福祉士、ケアマネジャー、送迎担当運転手、クリーンスタッフ、事務員などで構成されています。

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就職にあたっては悠愛の理念を伝え、ご理解頂ける方に就職して頂いています。
就職して1 か月の時点で面談をして、現場にうまく馴染んでいるか、利用者や仲間の話をイエスの心で聞けているかを確認しています。新人さんだけでなく、従業員とは年に2 回は面談をするようにしています。


経営者・従業員・利用者がそれぞれの人となりを理解することを大切にしていることが伝わってきますね。
そんな悠愛さんの今後の目標についても教えてください。


これからは、高齢者同士で支え合う世の中の姿に変わっていくように思っていますが、そのような社会を形にするためにも若者の力がどうしても必要とも感じています。介護は人が好きならどのような方でもできる仕事です。
相手を助ける仕事ではあるが、一番助けられているのは自分自身。ありがとうの言葉をかけられると自分が救われていく場面に何度も出会ってきました。介護の仕事、看護の仕事を選択してみたいという方の受け皿になれるようになりたいと思っています。

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悠愛の業務に興味を持った方の見学は大歓迎だそうです

 

最後にこれを見ている学生さんにメッセージをお願いします

人生は100年の時代になりました。今選択したことが自分に合わなかったとしたら、頑張れそうなら3年ぐらい続けてみてはいかがでしょうか?それでも頑張れそうになかったら早めに自分で方向転換をして別のことにチャレンジする勇気をもって前に進んでほしいです。
自分が本当にやりたいことに出会うまで勇気を持って進んでほしいです。


横山さんの事業にかける想いと、利用者に寄り添う姿勢に胸を打たれる想いでした。
今回は、訪問看護師として活躍する土屋さんにもお話を伺うことが出来ました。

悠愛(7)

 

自己紹介をお願いします

土屋京子です。訪問看護師として3年2か月勤続しています。産休と育休を1年間取得し、半年前に復帰しました。
出身は那須塩原市で、看護学校卒業後に足利市の病院に勤務していました。結婚を期に宇都宮市に移住し、宇都宮市内の病院で何年間か勤務したのち訪問看護ができる職場を探していたところ、ご縁があって悠愛に勤務することになりました。


どのような学生時代を過ごされたか教えてください。

体を動かすことが好きで、学生時代はバレーボールに打ち込みました。
バレーボールを通して忍耐力を鍛えられたので、社会人になって困難にぶつかってもより良い解決方法を考え、粘り強く取り組むことが出来るのは当時の経験のお陰だと思っています。

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部活動の経験が今に活きているのですね。そんな土屋さんが看護師になったきっかけを教えてください

高校バレーボール部時代に、仲間の怪我のケアをする場面が度々あり、人のお世話をすることが好きだと思ったことが理由です。
また、医療看護の現場に関わることを通して、自分が大好きな仲間たちの役に立てる場面がきっとあると思ったことも大きいですね。
看護の中でも訪問看護を志望したのは専門学校時代の実習の頃です。病院は疾患を治すための看護を行いますが、在宅での看護は本人の人生や暮らしを考え寄り添う点で大きな違いを感じました。そんな訪問看護の在り方が魅力的に映ったことと、将来的に重要性が増していくだろうという想いから、訪問看護の道を進むことを決めました。


利用者の想いに寄り添う姿勢はまさに悠愛の理念と重なりますが、職場の雰囲気について教えてください

とても仕事がしやすい環境だと感じます。役職や年齢は関係なく、一人の看護師として自分の意見を聞いてくれる、一緒に考えてくれる人間関係がとてもいい職場だなと思います。


学生時代に経験しておいたほうが良いことなどアドバイスをお願いします

語学、旅行、アルバイト何でもいいのでやりたいことはたくさんチャレンジしてほしいです。
社会人になるとなかなか時間をとることができません。いろいろな経験を重ねて、自分磨きに努めてほしいなと思います。

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これから社会人になる若者にメッセージをお願いします

将来に漠然とした不安を抱えている方もいると思います。世の中にはいろんな職業があって、自分で何でも選択できる中で、看護の仕事を選んでくれている方には頑張って続けてほしいと思います。そして看護の仕事は病院の中だけではありません。
病院は病気を治すところで患者さんとは短い時間しか関われないのですが、在宅看護は患者さんとものすごく長い時間関わるとてもやりがいがある仕事です。
訪問看護を選んでくれている方、一緒に働きましょう!

 

横山さんと土屋さんお二人ともお仕事に対する情熱と利用者さんへの思いやりが言葉からあふれ出ているように感じ、お話を聞きながら心が温かくなる思いでした。お忙しい中取材に応じて頂きありがとうございました。


今回取材に応じてくださった株式会社悠愛様の詳細はこちら
URL:https://ai-houkan.com/
令和4年8月取材
文責 NPO 法人クロスアクション

問い合わせ先

このページに関するお問い合わせは商工観光課 商工振興グループです。

烏山庁舎1階 〒321-0692 栃木県那須烏山市中央1-1-1

電話番号:0287-83-1115 ファクス番号:0287-83-1142

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